RAM DISKを作成してみた(2)




2009.7.15

■ 1ヶ月ほど使ってみた

RAM DISKを使い始めて約1ヶ月が経った。I-O DATAの無料RAM DISKソフト「Ram Phantom 3 LE」をダウンロードして、 これを用いてメモリのOS管理外の領域を割り当て、ネットや動画編集などをやってみた時の効果を実感してみた感想。


結論から言うと特に要らないかな、コレという印象


OSに認識されない700MB以上のRAM領域へ、異常なスピードでアクセス可能な”架空の高速HDD”として使った訳だが、 PC立ち上げ時、RAM DISKの準備ができるまで待たされるし、officeファイルの保存時に影響が出るし(前項で既述、解決済み)、 「電源を切る前にバックアップを取る」という設定にするが、たまに失敗するなど、問題が多い

ネットの一時ファイルとして設定したので閲覧速度が速いようだし、画像処理とかいろんな局面で データのやり取りをHDDを介さないで出来るという優れ物ではあるんだろうけど、必要な物ではない気がした。

わがメインPCの現状が、特にアレが遅いコレが遅いという不満もなかった状態から試したので、 長所に気付きにくいのかもしれない。効果を発揮する環境のPCではとても有効な手段なのだろう。

そうは言いながらも使っていたら、Windows Media Playerの調子が悪くなった。

ラジオ番組の聞き逃したコーナーを聴けるポッドキャスト等が再生不能になるなどの不具合が出始めた。

さらにネットの動画がまったく見られなくなってしまった。「メディアに接続中」とか「準備中」になったままだ。

放っておくと「サーバーに問題あり」とか、「プロキシ設定に問題あり」的なメッセージが出る。別のPCでは何も問題なく、 このメインPCに入ってるWindows7(RC)でも問題ない。接続上の問題はないと見ていいようだ。

Cドライブのチェックディスクやデフラグを実行するが、まったく関係ないようだ。 システムの復元を試みると、警告っぽいメッセージが出る。「Temporary Internet Filesを壊した」的なメッセージだ。
「回復コンソール」もやってみた。エラーを発見して修復したらしいが、状態は前と変わらない。

一時的にRAM DISKを「無効にする」というテストをしたくても、ネットの一時ファイルに設定されてるので急にはできない。 Ram Phantom 3 LEのプロパティからインターネット一時ファイルのチェックマークを外してやらなければならない。



これでRAM DISKは働かなくなくできるのだが、またofficeファイルの保存時に問題が出はじめた。
いっそ、RAM DISK導入以前の状態に戻してみようという事で、システムの詳細設定も戻す。

やり方は「スタート」→「マイコンピュータ」の右クリック→「プロパティ」→「詳細設定」で「環境変数」をクリック(XPの場合)。 TEMPとTMPの値を元に戻してやる。今まで"Z"というドライブを割り当てていた。 これを「編集」で元の状態の「C:\WINDOWS\TEMP」に打ち直す。少し面倒。 あと、「インターネットオプション」で一時ファイルの大きさを50MBに戻してやる。

これでだいたい問題なくなった。ま、今回はRAM DISKがどういうものなのか体験できたのでヨシとしよう。無料だし。 実際「RAMの遊んでる領域を利用する」という気分的な問題や、「HDDの負担が軽くなる」、 とか「処理速度がアップする」など、いいところは沢山ある。しかしちょっと融通がきかなくなったりする面もあり、 Ram Phantom 3 LEしか試してないので一概に良いとも悪いとも言えない気がした。

噂ではOSが不安定になるとか、DVDライティングを頻繁にする人には不具合が出るとか、 休止やスタンバイとの兼ね合いが悪いとか、 ひどい場合はOSのクリーンインストールする事になった人もいるようだ

わがPCの場合、余ってる領域全部を割り当てたのも良くなかったかもしれないし、 毎日DVDを焼いてるので調子が悪くなったのかもしれない。真相はわかりません。 とりあえず、まだPC内に「Ram Phantom 3 LE」はあるけど使ってません。

RAM DISK導入前の状態に戻せないのではないかと、少し心配になる局面もあった。
今回、上記の復元や回復以外にやったムダな操作、「フラッシュプレーヤー」の再インストールと 「Windows Media Player」の再インストールであった。

前項(1)にもどる