RAM DISKを作成してみた(1)







2009.6.7 (2009.6.13 更新)

■ 余ってるメモリーを利用しよう

わが自作PCには4GBのメモリを積んでいる。最初は2GBもあれば十分と思っていたのだが購入する日に同じ価格で 倍の容量のメモリが買えたので急遽4GBになったのだ。 これは「自作PCに挑戦」の項で書いた

ただ、WindowsXPではOS管理内のメモリとしての認識は3GBちょっとだ。なので残り700MBくらいを RAM DISK(ラムディスク)にしたいと思ってた。

RAM DISKとは、一時的にキャッシュされたデータに高速でアクセスできる「仮のHDD」という役割を果たす スグレものだ。PCの電源切るとみんな消えちゃうけど、そこはまた別の技があるのだ(あとで述べます)。 しかしRAM DISKを作るためには有料のソフトが要るとか、レジストリや環境変数の書き換えとか、 全然わからないので後回しにしてたのだ



やっと、やる気になったのは I-O DATAのRAM DISKソフト「Ram Phantom 3 LE」が使える事がわかったからだ。
これなら比較的簡単にRAM DISKが作成できるという

Ram Phantomにはいろんなバージョンがある。有料でダウンロード販売もしてるし、USBタイプやCDタイプの製品版で 複数ライセンスのバージョンもある。会員に無料で提供していた最大256MBというFREEバージョンもあったそうだ。

でもこの「Ram Phantom 3 LE」は無料で2GBまでRAM DISKができるそうだ。 コレは使わない手はない。
I-O DATA製メモリのシリアルナンバーがあればダウンロードできる。 そういえばノートPCの増設メモリは確か I-O DATA製だった。 これでナンバーはゲットした。

簡単にダウンロード成功。Ram Phantom 3 LEを使ってる人たちのサイトを見て参考にして設定する。



このように、「Ram Phantom 3 LE」のプロパティ画面で「使用メモリ」の「OS管理外メモリーのみ」を選んで、 領域を「最大」までマウスでドラッグする。 これが「WindowsXPで使ってる領域(3.25GB)以外を全てRAM DISKに使います」という事らしい。 766MBが割り当てられた。

しかし領域は大きければイイのか解らんが、後で変えられるみたいなのでこのまま行こう。 「オプション」で「ドライブレター」を変えられる。 実在するHDDと混同しないようにZが皆さんお勧めなのでZに決めた。 USBメモリを利用してキャッシュ速度を上げるeBoostr (VistaのReady boost)の設定に似てた。



Zドライブのプロパティを開いて確認するとしっかり「HDD」という認識だ。間違えてココに大事なデータを保存しないようにしよう。 電源切ると消えてしまうのだ。 あと「インターネット一時ファイル」は「Internet Explorer」にチェックマークを入れた。

「インターネットオプション」の設定で「一時ファイル」の領域を100MBに設定した。 通常、メモリというのは電源を切るとみんな忘れてしまうのだが、これにはバックアップ機能もついており、保存するタイミングまで 設定できるようになっている。(バックアップはもちろんホンモノのHDDに入る)

それからシステムのプロパティから「環境変数」も変更しなければならない。もうだいぶ訳わかんなくなってきた。 要は初期値では「Cドライブ」になってたのを、今回作った領域の「Zドライブ」に変えてやるという事らしい。

こうなると、お決まりのベンチマーク。平たく言うとHDDアクセス速度です。(実際はHDDじゃないけど) 他の人のサイトでもこんなの出してるから、一応計測して載せます。実際ディスクが回ったりする訳ではないのでもちろん速い。

左がRAM DISK(Zドライブ)の速度計測の結果で 右はS-ATA接続のHDD(Dドライブ)の速度計測結果  

ところがアクセス速度に喜んでる間もなくトラブルを解決せねばならなくなった。

OfficeのWord 2007で、「上書き」をしたら拒否されるようになった。 「名前を付けて保存」もダメ。 たまに「メモリ不足です」とかメッセージが出る。 メモリ不足??

でも、成功する時もある。

Officeボタン→オプション→保存で既定ファイルを見たら、これはちゃんとDになってる(Dに引越した)

メモリは余裕があるのに、RAM DISKを導入したら急に「メモリ不足」というメッセージが出たのが何かヒントっぽい。 (っつーか絶対それです。たぶん理解してる人にはイライラする文章でしょう)

FTPソフトも様子が変わった。Zドライブが出しゃばってくる。でもうまくいく時は問題ない。

そういえばマイドキュメントのC→Dへの引っ越し直後にも、こんな問題があった。ある筈のところに フォルダがないのでエラーになるのだ。「Ram Phantom 3 LE」のプロパティを見直さねばなるまい。

何日か使ってみて解った。RAM DISKは立ち上がりが遅いのだ。処理速度が速くなるはずのRAM DISKだが、 一旦電源が落ちるとみんな消えてしまうで、再起時したらその度に自動でRAM DISKの領域を確保するのだ。

だから、このような「吹き出し画面」が出て安定するまでの少しの間は待った方が良いということが解ってきた。

慌ててソフトを立ち上げてしまうと、不具合が出る事が多い。RAM DISKを使ってる人たちの書き込みでもソフトに不具合が出るというのが多かった。

バックアップも今までは「しない」を選んでいたが、「OS終了時にする」に設定したら具合が良くなった。
もう「上書きできない問題」も解決したと思う。

続きを読む