ノートパソコンHDD交換







2009/04

■ ノートPC LT900のHDDを交換してみよう

前回、このPCの内部メモリの容量アップを試みたが、結局うまくいかず、ただの「分解・清掃」で終わってしまった。 元に戻っただけラッキー

そこで、もう寿命も近いHDDを交換してみようと考えた。
「まだまだ使えるノートにしよう!」という強い意気込みもないのだが、 「ハードの勉強になるから」とか、「もう少しの間は使えるかも」という理由で やってみたくなったのである。SSDも考えたが高いのでやめた。

なぜか、この機種はHDDの交換作業だけは妙に簡単なのだ。 ウラのカバーをはずして、ネジ2本外せば絶縁シートを引っ張るだけで出てくるのだ。 だから、やる気になったとも言える。でも、、、

データ引っ越しの手順がわからない。

雑誌などで「HDDデータ引っ越し」とかの特集記事をよく見るが、 あれはオレの中では外付HDDを持ってる人が行う作業だと決めつけていたので、 外付HDDを持ってないオレには関係ないと思ってた。 しかしHDD交換の時には必要な作業なのだ。


そう言えばリテール品の内蔵HDDの箱には「引っ越しソフト付属」なんて書いてある。 HDDに入ってるデータを移動するといっても、OSも引っ越しするのでカンタンではない事はだいたいわかる。
(←写真はイメージです)

HDDの交換では、元のHDDの中身を、そっくりそのまま引っ越し(コピー)する方法と、完全に最初からリカバリーディスクで OSからクリーンインストールする方法があるようだ。

ウチにあるバックアップソフトの中に「クローンディスクの作成」という機能が付いてるので コレを利用しよう。リテールHDDに引っ越しソフトのセット品購入などのムダな出費は避ける

まずは、現在の100GBのHDDは何者なのか詳しく調べる必要がある。規格が解ってないとHDDが買えない。 もう4年も前のPCなので付いてるHDDも古い規格だろう。 本体から外してみるとFujitsu製で100GBとあり、小さく型番があった。 ネットで検索してみたらハッキリした。

どうやら IDE Ultra-ATA 100 というインターフェイスだ

ネットで探して規格が合う製品をいくつか見つけた。80GBや160GBなどがある。実物のHDDを持って行って ショップの店員に見てもらってバルク品を買おう。ちょうど用事もあったので町田のソフマップへ行く。

今Ultra-ATAのHDDは少ない。もう圧倒的にSerial-ATA(S-ATA)の時代だ。でも、よく探せばあるもので、 HITACHIの80GBバルク品があった。5,580円で購入

回転速度が5400rpmという事なので、今までの4200rpmよりも高速なので、 アクセス速度が少しでも上がる可能性がある。実際は「シークタイム」が重要なのだが。

容量は20GBほど小さくなるが、この際どうでもいい。市場からU-ATAの製品が消える前に買えてよかった。 ただ相性問題もあるらしいので、装着してみないと動くかどうかはわからない。 2.5インチHDD用ケースも買う。PCとUSB接続するために必要だ。

もし相性が悪くて使えなくても、このHDDの使い道はある。HDDケースに収めて他のPCの外付HDDとして使えるし、 メインPCに2.5→3.5インチのマウンタをつけて組み込めば使えるだろう。ケースは玄人志向のヤツが安かった。



■ノートPCにつないでデータの引っ越しだ

もう死にかかってるノートPCにつないで最後の力を出してもらおう。たまに起動しない時もあるのだ。怖い。

まず、USBで新しいHDDを認識するかどうかだ。

うまく認識してくれた。 NTFS方式でフォーマットした。けっこう時間かかる。
フォーマットが済んだのでバックアップソフトの機能でクローンを作成する。 ま、「引っ越し」だ。クローンだからコピーか。なんでもいいから移した。

ただ、ここで大事なのはHDD全体のサイズが異なるので、 そのままでは入らない。パーティションの割り当てを工夫して100GBに入ってるものを80GB相応の割り当てにした。 CはもうほとんどOS(WindowsXP)で、あとNECのリカバリー関係とインスタント機能の領域が決まる。その残りがDドライブだ。 スタートさせれば、あとはソフトがやってくれる

引っ越し完了した!ソフトの仕事はここまで

さて、今度はハードの入れ替え作業だ。最初に書いたとおりHDDの交換はとてもカンタンなのだ。

古いHDDを外して、粘着の絶縁シートを剥がす。基板が傷まないか心配なのでゆっくりやった。 新しいHDDに同じように貼りかえる。そして元のHDDの位置に組み込む。ネジで固定した。

さて、あとは起動だ。

めでたく起動に成功!

思わず顔を近寄せて音を聞いた。 「カリカリカリッ」と小気味よい音をさせている。いい感じだ。 ネットも意外と速く見れるし、その他の作業も使えるレベルになる。

このまま使えばいいのに、ちょっと余計な事をしてしまう。

HDD交換するにあたって、きのう不要なソフトをほとんど削除して、 最も軽い状態にしたところをバックアップしてある。 その時の状態に戻そうと、わざわざバックアップファイルをHDDにコピーしたのだ。(コレ全くやる必要ないね)

いろいろやり過ぎて、どこが最終地点かわからなくなってしまったのだ(アホだ)

結局、その作業が2時間くらいかかり、起動したらネットなんか遅くて見れないし、 激しく調子が悪く、前よりひどいPCになった。HDDランプが点灯したまま動かない。もう今日はやめた。



さて次の日、もう一度最初から同じ方法で「引っ越し」をやり直した。 もうHDD自体は動作確認が取れたので、そこは安心だ。 最終工程だけ除いて昨日と同じことをやった。。。。(もうあの失敗はごめんだ)

ただ、引っ越しの手順で、今日はパーティション割り当てを間違えてしまい、 未使用の領域が30GBも出てしまった。80GBしかないのに30GBも未使用って! コレはいくらなんでもダメなので、また最初からやり直しなのか!と愕然としていたら、 ふと「フリーソフト」という言葉が浮かんだ。

何かの記事で読んだのだけど、パーティションの変更は後からでもできる。 ただ、XPでは別にソフトが必要だという記事。 どうせダメでもやり直しが効くので一度フリーソフトに頼ってみようという事になった。

ネットで探したら、「パーティション編集ソフト」というのがあるじゃないか。いくつか種類があって、 まずCDに焼いてから起動するタイプから、そのままダウンロードしてすぐ使えるものまである。 紹介文が気に入ったソフトをダウンロードした

全部英語なので解るか心配だったが、なんとなく意味がわかった。
編集したいパーティションを選択してリサイズを選ぶ。、 マウスで「グーッ」っとドラッグすると、自由ににサイズが変えられるのだ(説明がヘタ過ぎ)

とにかく「引っ越し」はやり直さなくてもOKになった。ラクだ。こんなスグレ物のがあったなんて! しかもタダで、、、
これでもう余計な操作はしないよ。 今使えてるのだから。

メモリは小さいけど新品のHDDで生まれ変わった我がノートPC。 eBoostrで速度を補いつつ、まだしばらく使えそうだ。

VHSテープからDVDを焼くのが専らこのPCの最近の仕事だったが、もうメインPCでDVDを焼けるので このノートには、ゆっくりテキトーに働いてもらおう。ネット見るのには十分だ。あとオフィスくらいでいいな。 不要なソフトは削除した。元のHDDは引っ越し作業で使ったケースに入れて何かに使おう。


この記事を元に行った作業によるデータ紛失やハード・ソフトのトラブルについては全て自己責任でお願いします


2015/08/15更新
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