実験くんの引っ越し




2010/03/02

■ サブマシンにも信頼性を

メインPCとは別に、自分で設計した手作りケースの中に安いパーツ構成で作った「実験くん」だが、 これはこれでしっかりと動く信頼性がほしくなってきた。

メインPCが快適な実用パソコンであるのに対し、この実験くんの位置づけは 別のパーツやフリーソフトを試したりパソコンの知識をつけるために使う、勉強&遊び用である。 最初は「まな板PC」を作るような感じで始めたのだった。

「こんな環境でも動くのか?」を試すのも実験くんだし、お下がりパーツを試すのも実験くん、 無料のOSを体験するのも実験くんの役割だ。メインPCでやりたくないような事は全てコレでやる。

しかしこんな実験くんでも、メインPCが不調でネットに繋げなくなった場合には、その救済方法を知るための道具として使える。 先日「Windows7が立ち上がらない」で起きたトラブル時にはとても役に立った。

そこで、このまま自作DIYケースの状態では如何なものか?となったのである。 ケース作り自体が実験でもあったので、それはそれでいいのだが、所詮はシロウトの設計なのでムリがある。

あまりにも窮屈なので自作ドライブベイの取り回しが悪い事や、ヒートシンクの上の放熱スペースが少ない事、 SATAコネクタ上をHDDがふさぐ形なのでコネクタの抜き差しが不自由な事、 拡張ボードの支えがない事など、心配だらけだ。


■ とうとうケースを用意する

DIYでケースを作る事が目的で作りはじめたサブ機なのに既製品のケースを買うのも何だかな?という気もするが、 実験をやり易くするためと、安全性を高めるためにケースを購入。

 GIGABYTE GZ-X1BPD (PC DEPOT通販 4,970円 購入当時)



現在マザーボードはMicro‐ATXだけど、ATX対応のミドルタワーケースにした。 大きい方が手も入れやすいし、パーツの出し入れも容易だしエアフローもいい。今後ATXのボードを使うかもしれないし。

パソコンのパーツにはみんな規格があるのだが、これがあるようでない感がある。 同じ規格でも相性の問題とか、それ以前に思わぬところで物理的に組み合わせが不可能だったりするのだ。

このケースはパーツを固定するのにネジが不要なタイプ(ツールレス)だった。ファンは12cmが前と後に1個づつ付いている。 フタには、CPUに外気が当たりやすいパッシブダクトが付いていた。これは実験クンには十分だ。

今回はもう動作確認済みPCの丸ごと引っ越しなのでそんなに不安はない。 静電気と衝撃とケーブルの取り回しに気をつけるだけだ。 ケースのフロントパネル用端子類は細かいので位置と極性などメモっておいた。



実験くんからパーツを外していく。マザーボードに付いてるケーブルを抜いた。電源ユニットを引っ越す。
背面のI-Oパネルは、今回はじめて使うのでマザーボードの空箱から探し出してケース背面に取りつける。

マザーボードのネジ穴の位置を1つづつ確認して、ケースにスペーサー(マウントねじ)をねじ込む。 9か所留めなのだが、このケースでは1か所だけスペーサーの穴が足りなかったので省略する。1個くらいなくても大丈夫だろう。


■ まさかの沈黙

うまい事ケースに収まったNEW実験くん。立派なPCができたと喜んで調子に乗っていじってたら、ある朝

完全に沈黙しました。

ウンともスンとも言わない。電源スイッチ入れてもCPUファンも回らないし、映像も出力されない。 全然通電していない感じだ。これは電源が壊れたのだと思い、メインPCで使ってた方の電源を繋いでみる。

やっぱり同じだ。変化なし

原因が電源ではないとすると、他のパーツが壊れたのか?最小の構成に落として、原因をつきとめよう。
メモリ1枚とHDDのみ。あとはモニタとキーボード(PS2に変換)。 可能性は低いけど、一応ケースのコネクタ類も疑い、みんな抜いて別の電源スイッチを使う。

電源スイッチ入れた。 ぜんぜん動かない...

別のケーブルとか、違うコネクタで試してもダメなので、 とうとうケースからマザーボードを取り出して、外で繋いでテストする。 様々な組み合わせで試していたら、一度だけ起動した

それもたまたまHDDに電源コネクタを繋ぎ忘れた時だけ...
もう一度HDDに電源を繋いでみたが起動しない。ということは このHDDが原因だったみたいだ

別のHDDを繋ぐ。(大事なデータ入ってないやつ)これも壊すリスクあるけどHDDがないと成り立たない。

今度は電源コネクタをしっかり繋いでスイッチを入れる。


 ちゃんと起動した。 


テストなので何もブートしないけど BIOSで見たらHDDを認識していた。 どうやら原因は、前のHDDのクラッシュということで、、、

マザーボードのヒートシンクの上あたりにハードディスクを設置してたのがマズかったのではなかろうか?

それか、単に自作ドライブベイの出来が悪かったか、衝撃でクラッシュか、静電気か、原因の特定は難しい。

HDDは破損してしまったが、ガックリしていても仕方ないので、繋いだHDDをこのまま実験くん用として使う事にした。

PC引越し前にシステムディスクのバックアップはとってある。 これを復元ソフトで正常なHDDに入れた。このケースになってからインストールしたプログラムは戻らないけど使えるようになった。ドライバ類はまたインストールすればいい。

しかしまだ油断してはならん。 また何が壊れるかわからない。それがPCだ。
それより、壊れたと思い込んでいた前の電源ユニット...あれ、メーカーに送っちゃったよ


実は後日 この電源ユニット、故障を確認しましたのでお取り換えしますと後継モデルを送ってきた。 それと、外付けHDDケースを手に入れたので、この壊れた疑いの大きいHDDを1回だけ入れて接続してみたらやっぱり無反応だった。すぐ外した


当記事に基づいておこなった作業によるトラブルに関しまして当方では責任を負えません。全て自己責任でお願いします

2012/04/08更新