>>次ページへ | ||
2009.8.21 | ||
■ PCケースを自分で作れないだろうか? | ||
いろいろな自作サイトをよく見ているのだが、たまに変わったケースでPCを作ってる人がいる。
古いテレビの中身をみんな取り出して、テレビ全体をPCにしてしまう器用な人がいた(ブラウン管も抜いて液晶画面をはめてた) あと、ロボットの中にPCを組んでみたり、玩具のブロックで組んでみたり、ダンボールのみかん箱で作ってしまう人もいる PCを自作する時、いきなりケースは使わずパーツむき出しの状態で動作確認してから作るという手順もあるくらいだから形はどうあれ 配線ができていればダンボールでもPCとして成立するのだ。安全性はどうか知らないけど どこかのサイトで読んだのだが「自作PC」と言っても、みんな既製品のパーツの寄せ集めなので、 「本当の意味で自作できる唯一のパーツはPCケースだけ」と書いてあった。 そういえばそうだ 自作パソコン界では「まな板」という言葉がある。 マザーボードをまな板のように水平に設置し、その上にパーツが乗っかっているような感じのPCだ。 いろいろなパーツの動作チェックする時に便利という事なのだが、 これも一種の自作ケースとも言える。かなりマニアックだけど。 あまりむき出しだと、電磁波が他の電化製品に影響するともいう。 あと、ショートしてしまったり、埃などが心配だ。 確かに常に中身が見えるのは「機械好き」には楽しいものだが、安全性も考慮する必要がある。 一方、キューブ型PCと言って、Micro-ATXより小さいMini-ITXなどの特殊な マザーボードが四角い箱にキッチリ納まっているというコンパクトなPCもある。 場所をとらないのが魅力なので興味がある。ただ、これはけっこう割高になるのだ。電源も小さい。放熱の面も心配だ。 難しい箇所は既に組み込んである「ベアボーン」という状態でも売られている。 スペースをとらないケースと言えば、キューブの他に縦置きスリムケースもあるが、改造が殆ど無理なので気が進まない。 そこで、マザーボードがまな板式に水平になり、スリムケースを横置きしたような感じで、なおかつ むき出しではなく、小さいスペースにパーツをうまく納める事はできないか? ステレオのアンプみたいな完全な横置きのケース(ケースの中でも「デスクトップ」という分類になるんだそうで) を買えばできるのだが、買ってしまったらおもしろくない。アレはアレで妙に高いし ■ 自分で作りたい、それも安くさっそくヒマなので設計だけしてみる。Mini-ITXは高いのでMicro-ATXマザーボードを想定しよう。 このMicro-ATXが横置きでピッタリ納まるのはおよそ25cm四方だ。だからこれより小さくは出来ない。 上方向に延びるしかないこれがその設計図(だいたいの絵と言った方がいいか) アングルはみんなアルミ製、左の奥が普通のATX電源、手前が3.5インチのオープンベイとシャドウベイ、 右が5インチベイ(全てステンレスの板を加工してアルミアングルからの吊り下げ式)、下の黄色い面がMicro-ATXサイズ いっぱいいっぱい。フロントには吸気ファン、リアに排気ファンをつけたいものだ。 と、調子よく書いてみたはいいが、これは実用的でない。 サイズは横、奥ともに30センチくらいと小型で、とてもイイようにも思えるが、 PCを組みながら同時にケースが出来上がってマザーボードが隠れる構成なので後でトラブルに対処しにくい。 それに、スペースがなさすぎるので拡張の望みがない。スロットが使えないのでビデオカードも刺せない。 これなら市販のスリムケースでも買った方がよっぽど良いだろう。 やっぱりマザーボードの上は空間をあけたい。CPUファンもその気になれば変えられるし、拡張ボードも刺せる。 DVDドライブはインストール時しか使わないから付けないとか、ネットができればいいというのならそれでもいいけど、 ならば手作りのケースを作る意味がない。 そこで2つ目のプランを 上記で述べたような欠点を補うのと引き換えに、デカくなってしまうけど「使えそうな物」を考えた マザーボードの横と前に余裕ができた。電源ユニットとDVDドライブを同じ列に並べるのでどうしても 奥行きが長くなる。概算だが、35cmは要るだろう。横幅は40cmだ。DVDドライブはだいたい奥行き16〜17cmくらいだ 気がついたらAVアンプみたいなサイズになってしまった。これって、まるでミニタワーを横に倒した感じだ。 違ってるのはパーツが水平という事だ 所詮シロウトが考えるのはこの程度なのか、、、 でも、高さはもうちょっと何とかなるだろう。3.5インチシャドウベイの位置を下げればいいのだ。 FDDは、いまだに使う人がウチに1人いるのでね。 これ、もし作れたら満足感はありそうだ。最初は全部アルミでなんて考えたが、アルミは高い高い。 アクリルボードも高い。既製品が買えるよ。 こういうのは安く作るのが楽しいので、ありあわせのもので少しづつやってみよう。ちょっとした工作だ あり合わせの物と言っても限界があるので、枠組みに使う部品だけはアルミのアングルを購入してみた。500円くらい。 あと、穴のたくさんあいた透明アクリルボードを買った。1500円くらい。ベイの金属板はウチにあるステンレス板を使おう それよりまず、マザーボードをどうやって固定するのか? PCショップで売ってるスペーサーなんかを普通に買ってもケース側にネジが切ってないと使えない。 ホームセンターのネジ売場で樹脂製の10mmスペーサーを見つける。コレとネジとワッシャとナットの組み合わせでイケそうだ。450円くらい。 かなり長い間同じ売り場にいたので、店員が怪しいと思った事だろう。 マザーボードの土台はアルミは使わず、ウチにあるベニヤ板にする。薄いし軽いし、どうせ見えないし。 大まかに考えてるのは、電源だけは小さいものは避ける。エアフローを重視。ヘンな感じのイルミネーションは不要だが、 中身が透けて見えるのはOK。できれば音も静かで、軽いのがイイ。あと、大設計ミスをしない。(←コレ大事) 電源ユニットとファンは購入するので、その辺を計算に入れないと出費がかさむので気をつけたい。 もし作り始めたらまたココにレポートしますので、よかったら見てください。 ホントにやるのかどうか、一切不明 | ||
■ とりあえずやってみよう | ||
PCケース、ちょっとづつ作ってみる事にした。うまくいくかサッパリわからん。目標は「キューブ型」だが、
Mini-ITXのマザーボード等を使うと高価になるので安価で手に入るMicro-ATXを使う。
でも、なるべく省スペースでキツキツに作りたい。しかし自作2台目にしてケース自体を作ろうなんて無謀な...
でも、工作とか大工仕事(DIY)が好きなので、うまくいかなくても楽しめればイイのだ 前項で示したMicro-ATXキューブケースの設計図では、電源ユニットが上から吊り下がっている状態だった。 しかし電源ユニットはかなり重い物なのでシロウトが作るケースではなるべく底板に置いた方が安全なのでないかという気がしてきた。 もしも設計ミスで、落ちてマザーボードを壊しても悲しいし。 なので新しくデザインを変更してこのようなプランに仮決定した。電源だけでなく、DVDドライブの向きも横向きに変更する。 見かけはどうでもいい、使いやすさが大事だ。 もしも、この本体をモニタの背部に設置して使うような場合、手前にCDトレーが出てくるのもどうかと思ったのだ。 しかし極端に左側が重い設計になってしまった。「フロントヘビー」ならぬ「レフトヘビー」だ。 電源ユニットを縦に置くように考えた。こうするとDVDドライブも奥へ詰められるので、底板のサイズを小さくできる。 ある程度のパーツはネットで寸法を調べたりして、底板の大きさの見当がついた。 しかし、実物を配置してみないと何が起こるかわからない。 これがいつものオレの工作のパターンだ じつは前から狙っていたのだが、PC DEPOTの日替り品でATX電源が安く出た。Scytheの500Wのやつ。 今オレのメインPCに積んでるのと同じヤツだ。他のパーツも日替り品だけ毎週チラシでチェックしてる 今日だけは秋葉原の店よりも1,000円くらい安い。PC DEPOTは近いので秋葉原への交通費を考えると更にお得だ。 これを購入した。(3,970円)そして底板の候補となっている「黒のベニヤ板」の上に予定通りにユニットを置いてみる。 やっぱり予期せぬ事が起った。 電源を設計図どおりに置くと、各ケーブルの束の出口がちょうどマザーボードの真横にくる。 これは作業しにくい。接続してる間にマザーボードを壊してしまうかもしれない。 これでは困るので、あれこれ向きを変えてみた。 設計図を左右をそっくり逆転すればケーブルの出口が上部に来るので解決するとも思えたが、急にこの決断は難しい。 あと考えたのは、電源部だけが少し背部に飛び出るデザインという形だけど、余計な手間がかかりミスにつながりそうで怖い。 いろいろやって落ち着いたのがこの配置↓ ケーブルの出口が上側になるようにするにはコレしかなかった。向きが変わったので奥行きが増すがこれは仕方ない。 この手前にDVDドライブが来るのでケーブルの取り回しに不自由がないように隙間をどのくらい余裕を持たせるかが難しい。 一応これを「仮決定」とし、底板を最低限のサイズに切った。横37cm・奥行き32.5cmだ。 アルミのアングルを金切りノコで地道に切る。首とか腰が痛くなった。いつもの事だ 先日、ホームセンターで選んだネジでこれを止める。穴位置を決め、電動ドリルで開けてネジにワッシャつけて、 反対側にもスプリングワッシャとナットをつけて締め付ける。 立方体なので、同じ作業の繰り返しだ。金ノコで角の45度を出して切り分け、組み上げるのが難しい。 まだまだ先は長い。枠の柱を4本と上部にも同じアングルを組むのだから。ゆっくりやっていこう 裏側はこんな感じ。超薄まな板だ。アルミアングルで四辺を固定 「ベニア板で大丈夫か?」とは思っていたが、予想通り弱々しい。 特に電源が重いので、裏の左寄りにアルミアングルをもう1本補強した。 底板はケチらずにアルミ板で始めればよかった。 いくら「安く作る」と言っても、どこにお金をかけるかが問題だ。 「キューブ」と「まな板」の中間みたいなイメージになってきたので、「マザーボードを見せるケース」にしようかな。 実験ボードという形で今後いろいろ活躍するかもしれない。それにしても、色々やってみて設計を変更しながら作るっていうのは褒められたもんじゃないですな... ■ 立体的にケースの骨格をつくる底板はできたので、あとは縦の柱と上の枠をアルミアングルで組む。作業自体は単純なのだ。ただ同じ事の連続だ電源ユニットの高さが15cmあるので、これを基準に少し余裕がある高さの柱を4本と、 底板の4辺(32.5cmx37cm)の寸法にアルミアングルを切って組み立てる。 重なった部分に穴を空け、ネジとナットで組み立てながら留めるだけ。 ひたすらアルミを切ってはヤスリをかける。8本のパーツを作成 組み立てる順序に注意する。電動ドリルがラクに使えるような手順で。 アングルを重ねて、そのまま貫通穴を空けるので、まさに順番が命という超テキトーな作り方。 どうやって穴を空けたか、誰にも見せたくない (本来は設計図どおりに正確な位置に穴開けをするのだろうけど) 行き当たりばったりで作ったけど、骨格が出来上がってきた。 これでイケるだろう。まだ本締めはしてない。補強も要るだろうし この日はここでやめておこう あとは、HDDとかDVDドライブを固定するためのベイの作成だ。 大体のプランはあの設計図の絵があるので頭に浮かんでる。 ステンレス板を折り、穴あけしてネジで固定だ。難しそう それとエアフローだ。安いファンを探さないとな。 とにかくここまできたら秋葉原のパーツ屋に行ってみたい。 何か掘り出し物があるかもしれない。ちょっと横須賀からは遠いけど楽しそうだし
|