MD音源をPCに取り込む

VHSからDVD化は済ませたのにMDの音源がそのままだ
PCへデータとして保存し、クルマやスマホで聴きたい


2019/10/29

■ 家に山ほどあるMDたち

はたして我が家にはどんだけのMD音源があるのか?また、それらをどうやってPCへ取り込むのか? よく見たらその殆どが自分のCDをダビングした物である。扱いやすいのでCD買ったらとりあえずダビングしてた。問題はそれ以外のMDである。ラジオ番組を録音した物やレンタルCD等を録音した物だ。 MDプレーヤーでしか聴けない。(勿論個人で楽しむためだけにしか使用しておりません)

古い映像関係はVHSテープをビデオキャプチャでPCに取り込んで、それをDVDへダビングするという方法で殆どのアナログ映像は保存できたが、 大量にあるMDやレコードがまだ手付かずの状態であった

以前、レコードはDENONのUSBメモリ録音対応型プレーヤーを買ったが、付属編集ソフトの使い方がイマイチ解らず放っておいたままだ。

あと、MDという物が世に出まわった時に「これからはMDの時代だ!」と決めつけ、カセットは全部MDにダビングしてカセットテープみんな処分したのだ。 そしたらMDって急に衰退してしまい、カセットの方が再ブームが来ているじゃないか。MDって一体何だったんだろう?

iPodやウォークマンのような、いわゆるmp3プレーヤーが出てきて、みんなそれで音楽を聴くようになってしまった。 カーステレオもハードディスク録音タイプなんかが主流になり、音楽はデータで持ち運びする物となってしまったのだ。 そして音源はみんなネットからダウンロードして買う時代なのだ。

気が付けば携帯電話に曲を入れてステレオイヤホンで聴く事も出来る。今や外出中にMDウォークマンとかCDウォークマンでガサゴソとディスクを入れ替えたりしている人はいなくなった。 ちなみにカセットテープやアナログレコードは再ブームが来ているようだ。


■一度は挫折したけど今度は本気でやってみよう

2011年頃、クルマで音楽を聴くためにカーステのAUX入力につなぐウォークマンを購入し、所持してるCDなんかは皆コレに移して聴いていた。 しかしコレでは今持ってるMDが再生できない。カセットテープは全てMD化しているのだ。(カセットでも勿論再生できないけど)

なにやらMDウォークマンのヘッドフォン端子からウォークマンへタビングできるというのでやってみた。 しかしダビングしてるのを忘れてたりして、バッテリーの心配やら膨大な量のMDを全てやるのが面倒だったので挫折したのだ。

でもMD側はポータブル機である必要ない事に気付いた。ヘッドホン端子から出力できればいいのでMDラジカセがある。あれならAC電源だ。

それに録音側はウォークマンではなく、2018年に購入したソニーのパーソナルオーディオシステムを持っている。(以後「CDラジオ」と略す) これはUSBメモリやSDカードへ録音できる機能があるのだ。

元々このCDラジオは、ラジオ番組をSDカードに録音して聴くために買ったのだ。コレが使えるじゃないか。

MDダビングに挫折してから暫く気にはなっていたがこのCDラジオを買うまでMDダビングの事を忘れかけていた。そこで再挑戦してみよう。 このCDラジオは音声入力端子があってステレオミニジャックを挿す方式だ。ポータブルオーディオを繋ぐためにあるらしい。 ここへ以前使ってたMDラジカセを繋げばできそうだ。

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感想(7件)



nojimaでステレオミニジャック⇔ステレオミニジャックのコード(1,000円くらい)を1本買ってきた。 あとで気付いたのだが、カーステにウォークマンやスマホをつなぐ同じコード持ってた。

よく考えたらクルマを買い替えてカーステも変わり、ポータブルオーディオとカーステはBLUETOOTH 接続できるのでステレオコードは要らなくなり、自分の好きな音源はUSBメモリまたはSDカードで再生できるようにしたんだった。 なのでコードは余っていたのである。買う事なかった。

早速ステレオコードで旧MDラジカセのヘッドフォン端子と現CDラジオの音声入力端子を接続する。MDを再生する。ヘッドフォンの出力なので適正なレベルがよくわからないので何度か調整した。

少し大きめの音量くらいでちょうどいい様だ。MDウォークマンでやった時もそうだったっけ? CDラジオ側にはテキトーなUSBメモリを挿しておき、[音声入力]を選択して[USB録音]ボタンを押す。 これだけでUSBメモリにはmp3の形式で記録される。

音楽データの移行ではなくアナログダビングなので再生時間そのままの時間はかかるけどコレでできる。 もちろんチャプターや曲名なんかは記録されない。それはPCで行うのだ。でも一歩前進した。

これなら再生も録音も家庭用電源を使うのでバッテリーの消耗など心配無用である。気楽にできる。


■mp3音源はフリーソフトで1曲づつ分割だ

これでUSBメモリにMDからの音源が入った訳だが、このままでは何の曲やらサッパリ解らない。 アルバム名やアーチスト、曲名、トラック番号等を手で入力した。

この作業はちょっと面倒だけど、意外とどんな音楽を持っていたのか確認にもなって良かった。 たまに友人に録音してもらったカセットテープをMDでダビングしたものなど、曲名も解らない物が数多くあったのだ。

さて、このダラダラと長い音源をどうやって1曲1曲に分割するか?

そんなアナタのためのフリーソフトである。いろいろ検索して使ってみた結果、簡単だったのが Web上で編集できる無料MP3分割ソフト「Online Audio Cutter」であった。 機能は少ないが、かえって単純で都合がよかった。以前試した無料MP3編集ソフトは多機能過ぎで面倒くさかったのだ。



Online Audio Cutterならダウンロード不要で、音源のmp3ファイルをドラッグ&ドロップするだけでもう編集の準備完了なのだ。 [カット]というボタンでカットして、エンコードが済んだら現れる[保存]というボタンを押せば1曲分をダウンロードする事ができるオンラインソフトだ。 直感的に操作できた。

アルバム名や曲名が解らない物は編集中に別窓でネット検索して曲目やアルバム名等を知ることができた。 これらをコピペしてタイトルやトラック番号、アーチスト等の詳細なデータを付け加える事によって整理できた。


■どうやって音源を再生機器へ入れるか

さて、音源はできたがこれらをどのようにしてクルマやCDラジオやスマホに入れるかだ。意外と簡単な作業でできる。 あくまでオレが直感でやった方法なのでこれが一番良い方法という訳ではありません。

クルマで聴くためには
クルマ用に1つUSBメモリーを用意する。PCに挿して必要な音源をコピーする。これをカーステレオのUSB端子に挿す。 聴く時にはソースをUSBメモリにして選曲して再生する。普段は挿しっぱなしで構わない。

CDラジオで聴くためには
これ用にUSBメモリーを用意する。PCに挿して必要な音源をコピーする。これをCDラジオのUSB端子に挿す。 聴く時にはUSBメモリを選択してフォルダを選んで再生する。挿しっぱなしでOK

スマートフォンで聴くためには (他の方法もあるけど一例)
まずスマートフォンにmp3の音楽プレーヤーアプリが入ってるか確認する。なければ無料の音楽プレーヤーをダウンロードして入れておく。 そしてPCとスマホをUSBケーブルでつなぎ、スマホでファイル転送ができるモードにする。あとはSDカードか本体のどちらに入れるかを決めて musicとかいうフォルダがなければ作ってそこへコピーすれば準備完了。聴く時には音楽プレーヤーを起動する。イヤホンの性能で音質が変わる。


■アナログレコードも同じ要領で

アナログレコードも以前挫折した事を書いたが、こうなれば簡単だ。アレはUSBメモリに入ったmp3の音源を分割するのが上手くいかなかっただけなので、 Online Audio Cutterで編集すれば同じ要領でできる筈だ。

ただ、こちらは音量のレベルが固定みたいなので少し物足りない感はある。でもちゃんとmp3の音楽データとして使える。 アルバムのジャケット写真は同じようにネットショップのサイトから拝借し、曲名もコピペだ。

アナログレコードでもネットである程度の情報が取り込めるみたいなのだが全部手で入力した。

他のMDなんかを編集している時間に横でレコードを無音でかけていたので時間がかかるというイメージもなかった。 A面が終わるとアームが上がるのですぐに気づいて録音をやめずにB面をかけて表裏で1つの長いデータとして扱う事ができた。

もう「B面」なんて死語かと思ってたが、レコードの再ブームで死語でもなくなったようだ。 昔はレコードはカセットに録ってクルマで聴いたものだが今はUSBメモリからレコードを聴くという形となった。




面倒がってずっと放置してたMDだけどこのまま時間がたつと再生機もなくなるし本当に失ってしまう。 アナログレコードだってクルマやスマホで聴きたい。 やっぱり手間でもデジタル化はしておいた方がいい。できれば別の場所にバックアップも欲しいところだ。 無料オンラインソフトがあったからオレでも簡単に編集できた。曲のプロパティなんていうのもよく理解してなかったので今回勉強になった。 クルマでラジオは聴くけど音楽は限られたものしか聴けなかったのだが、これで持ってるソースみんな聴くことができるようになった。 懐かしいレコードなんか聴けるようになって嬉しい限りだ。



2019/10/29更新