DVDドライブ認識せず

スリムPCのトラブルシュート


2012/02/06

■ PC作ってから1年せずに不調か?

2011年の7月に作ったオヤジ用スリムPCなのだが、SSDを搭載したりしてグレードアップを図っていたら 調子が悪くなった。

なにやら閉まりかけのDVDドライブへ急に無理な力を加えたとかで、 PCがDVDドライブを認識しなくなっていたのだ。

オヤジはこのLITEONのDVDドライブが故障したと言ってるので、とりあえずサブ機の実験くんについてるI-O DATAの DVDマルチドライブに交換してみることにした。これで直ったら本当にDVDドライブの故障だ。

スリムケースなので中が狭く、こういう作業は非常にやりにくい。でもドライブの入れ替えをした。 電源を入れると、やっぱりDVDは認識しない。これはドライブの故障ではないな。 ケーブルも変えたが効果なし

あとから考えたらドライブを設置しなくても配線だけしてテストしてみればスグに解ったのだ。 本当にトレーに無理な力を加えたのが原因だとは考えにくいが、なにか間違った信号が マザーボードへ飛んで行った感じはする。 ちなみに本体スイッチでのオープン・クローズはできる。電源オン時にもランプが1回光る。


■ いろんな修復を試みる

機械的にドライブが壊れていないのなら、ソフトウェアの問題だろう。いろんな方法があるので何からやってみるか?

起動の前にF8連打でブートメニューの画面に入る。そこで「前回正常起動時の構成」を試す。 これで直ればラッキーだがそう簡単にはいかない。

ならばセーフモードで起動してみる。 セーフモードは余計なソフトが働かないので動きがシンプルになるため異常が見つかるかもしれない。 しかし何ら変わりはなかった。

なので、そのままシステムの復元をやってみることにした。
復元ポイントから修復するので、もしOSに何かの異変があったとしたらこれで直るかもしれない。 やってみたが全くDVDドライブは認識しなかった。

ならば今度はフリーソフト EASEUSのTodo Backupで昨日バックアップをとったCドライブがあったのでこれをコピーしてみた。 OSが正常な状態に戻ることは確実だ。しかしこれでもダメであった。

例えばレジストリが狂ったのだったら「前回正常起動時の構成」とか「復元ポイント」から直る筈だ。 上記の修復はみんなWindowsを修復しようとして行った事なので、結果Windowsは壊れていないという事か。


■ OS(Windows)以前の問題を解決するには

OSも破損していない、ドライブも壊れていないのなら、多分これはBIOSの設定か何かが狂ったのだろうという事になり、 まずBIOS設定をデフォルトに戻してみることにした。

しかしこれでもBIOS画面にDVDが出てこない。マザーボードにS-ATAコネクタが4つあるのでそれぞれ入れ替えたりして見ると、 たまにDVDを認識するコネクターがある。その代りHDDを認識しなくなったりと、全てが揃わないのだ。

はたして何がおかしくなったのか、全然わからなくなった。

マザーボードを壊してしまったのではないか?とかいろいろ考え始める。
コネクターも本当に生きてるコネクターと死んでるコネクターがあるのだろうか。それもわからない

マザーボードでユーザーができる最終手段と言えばCMOSのクリアだ。 これは以前、メインPCでやったことがある。BIOS設定を完全クリアするものだ。

日付・時刻のメモリも消えてしまうが、何かの拍子にデバイスが復活することがあるらしいのだ。

方法は「ジャンパピンのショート」または「ボタン電池外し」とあるが、今回はボタン電池外しをやった。 このBIOSTAR G41-M7マザーボードの場合、ボタン電池はPCI-Eスロットの横で縦になっていたので取り外す。(写真参照)




30分以上放置する。(-_-)  電源を入れてみた




こんどは画面に BOOTMGR is missing のエラーが出て起動しない。あれ?これは見たことあるぞ

これはWindowsが起動するためのMBR(マスターブートレコード)がないとか、破損してる時に出るメッセージだ。 何かおかしい。もう一回BIOSを見てみよう

ブートの優先順位がHDDになっていた。BIOSからはHDDという扱いでも、このPCの構成では本物のHDDとHDD扱いのSSDと2種類ある。 型番を見たらHDDの型番が優先になっていた。なるほど原因が分かった。 システムが入ってるのはSSDの方なので、データ用のHDDからは何もブートしない訳だ。

BIOSで1stBootをSSDに設定して保存し、再起動だ




Windows 7 無事起動しました。そしてHDD、DVDともに認識。
CMOSのクリアで直ったようだ。





■ 自作PCを修理してみて

今回のトラブルシュートは修理とまではいかないが、使えなくなった機能を復活させたのだから一応直した事は確かだ。 ただ何が原因でどこを直したのか、終わってみればサッパリわからんのであった。おれはコレが多い。皆そうなのかな

どこかのサイトで読んだのだが、トラブルに強くなるには最終手段はなるべく最後までとっておいて(当たり前だが)、 消去法で問題の切り分けをする事だという。なるほどな(今回は結局CMOSクリアしたけど)

自作PCの場合、ハードウェアのトラブルには最小構成にして起動するという方法も有効だ。マザーボードにはメモリ1枚のみで、 HDDも1機のみ接続、グラボなど拡張ボードすべて外し、光学ドライブも外す(今回はこれのトラブルだから要るけど)、 という状態で起動すると原因が絞られるからだ。文中でも書いたが何回かはDVDドライブを認識しているので機械的故障ではない。

OSのトラブルもそうだ。不調だからと言って、いきなりOSクリンインストールする人はあまりいないだろう。 まずはセーフモードとか、ディスクのエラーチェックとかデフラグとか先にやる事はいっぱいある。

そのあと「前回正常起動時の構成」の起動やシステム復元を実行するといい。トラブルはユーザーを強くする気がする。


当記事に基づいておこなった作業によるトラブルに関しまして当方では責任を負えません。全て自己責任でお願いします


2012/02/06