実験くんにもビデオカード




2010/09/14

■ 動画を滑らかに美しく

新しいCPUを搭載した実験くんがハイビジョン放送の視聴・録画用PCとして次に必要なのは ビデオカードだ。 いま実験くんに入ってるビデオカードは玄人志向RH3450LE256HD/HSという型で、 これは別のPCで最初に使用していた「とりあえず」的なモデルであった。 動画にはちょっと弱く、ファンレス仕様のため負荷をかけるとすぐに高温になる。

いいビデオカードに入れ替えようと思う。

既にメインPCではATI Radeon HD5670(ASUS製)というビデオカードを使っていて、そのPCに一度だけ地デジボードを挿したことがある。 その時に、このくらいのクラスのGPUならばストレスのない(カクカクしない)動画を見られる事が解った。 なのでまたHD5670シリーズでいくことにした。(これより上位は高いし)

SAPPHIRE
HD5670 512M GDDR5 PCI-E HDMI/DVI-I/DP を購入
(じつはASUSのHD5670を購入した時もSAPPHIREは候補に挙がっていたのだ)

 ・冷却ファンつき 補助電源不要
 ・コアクロック 775MHz
 ・ビデオメモリ 512MB(GDDR5)
 ・メモリクロック 1000MHz
 ・インターフェース PCI Express 2.1
 ・DirectX11対応
 ・HDCP対応



2スロット占有するが奥行きが短く、収まりが良さそうなビデオカードだ。 しかし、よく調べずに買ったため、後でVGA出力(ミニD-Sub15ピン端子)がないことが分かった。 接続はDVI端子でやるから困らないけど気づかなかった。

出力端子はDVI・HDMI・DPの3種類だ。これとそっくりで価格も同じ製品で、型番の最後が"DP"でなく"VGA"というモデルがVGA出力を搭載しているらしい。 ちなみにDPというのはDisplay Portだそうです。この方がよかったのかな

今回はハイビジョンの視聴が主な目的なのでDVI-I接続か、HDMI接続しかないので、D-Subを見落としても影響なかったが、 もしもアナログモニターにも出力する予定があったりしたら困るところだった。(変換器でなんとかなるのか) ちなみに、もっと高価な何万もするビデオカードになってくると、もうVGA出力のない物がほとんどだった。



■ ビデオカード換装中に青い神様降臨 

ビデオカードの換装手順はメインPCで経験してるので解るはずだった。メインPCのマザーボードと、 実験くんのマザーボードとの大きな違いは、オンボードグラフィックを搭載しているかいないかという点だが、 多分うまくいくだろう。

手順は、ビデオカードを抜く前にドライバのアンインストールだったな

「プログラムの追加と削除」(WindowsXP)でアンインストールした。 あと「デバイスマネージャ」から現在のグラフィックのドライバを削除した。

オンボードグラフィックなしのマザーボードではドライバの扱いが比較的わかり易かったが、 今回はオンボード用のドライバと、スロットに挿したビデオカードのドライバが混在しているため、 ディスプレイアダプタもHD3450とHD3200と2つあったので、ここで何かを間違えたようだ。



何にも気づかずHD3450を抜いてHD5670に挿し替える。あとはドライバのインストールだけだ。
付属のCDをドライブに入れてドライバのインストールを始めたら、 工程の途中でブルースクリーンになってしまった。 ブルースクリーンは去年ノートPCのメモリが壊れた時に見て以来だ(と思う)

ここであの青い神様が降りてくるとは! (ちょっとあせる)

再起動してみると今度はCDを読み込まない。グラフィックのない最低画質のまま、デバイスマネージャを見ると DVDドライブのところが?(はてな)マークになって認識されていなかった。もちろん「このデバイスは正常です」という文字も出ない

一旦電源を落とし、ケースを開けてDVDドライブのS-ATAコネクタをトナリの端子に差し替えたりもした。
すると一応は「新しいハードウエアを認識」と出るのでドライバの検索などを試みるが、 「ドライバがありません」みたいなメッセージが出る。

これはどうもDVDドライブの機械的なトラブルではない気がする。ドライバが壊れたか消えたか何かだろう。 DVDドライブのメーカーサイトで、この型番のドライバをダウンロードしようとしたが、シリアルNO.入力が受け付けない。 これもヘンな話だ

困ったぞ・・・んー

少し考える

ハードの故障ではないのなら、手っ取り早いのは結局システムの復元かな?という事になり、 ちょっと前の復元ポイントまで戻してみた。すると普通にDVDドライブは認識され、今度はCDから何もエラーなくインストールできた。



既述のように、オンボードグラフィックと混在していた時に、ドライバの削除の手順を間違えたのが原因ではないかと考える。 せめて「無効にする」にしておけば良かったのかもしれない。(←これも全然間違ってるかもしれないけど) ドライバが入ったので正常になった。結局、何が悪かったのかは正確にわからず・・・

いつもPCトラブルは直ってしまうと原因が特定できないままの結果オーライ的な事が多い。 備忘録でもつけておこう

ご覧のように大きなファンが付いて2スロット分の厚みのあるのが新しいビデオカードだ(写真参照)

以前のHD3450はロープロ対応だったので背は低いが奥行きがあったので、 マザーボードのヒートシンクに接近していた。接触はしてないけどお互いに熱を持つパーツが近いのは良くない事だった。

しかしこの短いビデオカードになって、マザーボードのヒートシンク(写真の矢印の下あたり)と離れる形となった。 これを計算してやった訳ではないが、とても良かったのではいだろうか?

これでこのPC「実験くん」にはいったい何個のファンが付いているんだろう?

CPUクーラーで1つ、ケースのフロントに1つと背面に1つ、サイドパネルにも1つ、それに今回のビデオカードに1つだ。 合計5個のファンが回ってる。そのうち3つが小さくて音が大きいファンだ。 ファンコントローラーもないため、BIOSでの設定はできても基本は常に回りっぱなしなので、さすがにちょっと音が気になってきた。 「PC静音化」という意味が少しわかる。

ファンコントロールといえば、メインPCで使ってるASUSのビデオカードにはSmartDoctorという ビデオカード監視ソフトが付いてきた。あれは温度もすぐわかり、ファン回転数をオートにも 手動にもできるし、オーバークロックができるという便利ソフトだ。 今回の付属CDにはこういったソフトは入っていないようだ。

PC自作にはトラブルが付き物なので、今回のトラブルもそのひとつと考えれば楽しかった(少し焦ったけど)。 実験くんだからこそ、いろんな挑戦ができるのであって、これがメインPC1台ではおそらく何もできないと思う。 PCの知識はネットが頼りだ

しかし実験くんも、最初はケースの工作からスタートしてパーツが故障したり改造したりと手を加えてきたので、 もうスペックがだいぶ変わってきた。このあたりでまとめてみよう。

CPUAMD PhenomII x4 945(BOX) ←最近交換したばかり
マザーボードFoxconn A7GMS (Micro-ATX)  ←最近BIOSの更新したばかり
メモリCFD Elixir W2U800CQ-2GL5J DDR2 800 PC2-6400(2GBx2)
HDDHITACHI HDP725050GLA360-BOX 500GB 7,200rpm(S-ATA) ←320GBが壊れて交換
光学ドライブI-O DATA DVR7200LEB2(S-ATA)
ビデオカードSAPPHIRE HD5670 512M GDDR5 PCI-E HDMI/DVI-I/DP ←今回これに
TVチューナI-O DATA GV-MVP/VS (地デジ・BS・CS対応)
電源Scythe LIFE-500A(500W) ←1回壊れて交換
ケースGIGABYTE GZ-X1BPD(ミドルタワー) ←最初はケース自体が自作だった

このようなスペックになった。だいぶグレードアップしてしまったので実験くんメインPCと、 スペック的にどちらがメインなのかわからなくなってきた。単純にCPU性能だけでは実験くんが勝っている。 地デジチューナが実験くんに乗った日からだんだん様子が変わってきた。 これからは、この実験くんがデジタル放送を録画して大容量データを扱うPCとなるであろう。


当記事に基づいておこなった作業によるトラブルに関しまして当方では責任を負えません。全て自己責任でお願いします

2010/10/17更新