2010/09/04 |
■ 6コアCPUの時代 |
2010年現在、一般市場に出回るCPUはいよいよ6コアの時代に入ってきたが、なにせ価格が高い。
Intelなんか最新の6コアCPUだと万札が何枚も飛ぶ事になる。CPだけで何万円も使うなんてちょっとムリだ。
実験くんで使っているCPUはAthlonX2 5050eだ(右図) ちょっと地デジ録画と編集・BDダビングするにはキツい ここは少し値崩れしてきたAMDの4コアモデルあたりが狙い目なのではないかと思う。 雑誌やネットで記事を読むと、CPUは価格が高ければ良いという物でもないらしい。 重視すべきポイントは「用途」なのだ。 何に使うかによってそれ相応のCPUを選んだ方がいい。 CPUだけ高性能でもパフォーマンスが発揮できなかったら無意味だし、無駄な出費は避けたい 調べてみるとAthlonII X4 640や635、PhenomII X4 945なんかが 適度に高性能で、いわゆるミドルクラスのお買い得CPUだ。 (クロック3GHz近辺・TDP95WでAthlonは3次キャッシュなし) これらのCPUはパーツ店やネットでの評判もいい人気モデルで、中でもAthlonはコストパフォーマンスが優れている。 Phenomの方は3次キャッシュがあるので3Dゲームや動画エンコードなんかに向いているそうだ。 今のところゲームはやらないのだけど、エンコードは沢山やる事になる。さてどうするかな 迷ったが、エンコード重視なので4コアで3次キャッシュの多い PhenomII x4 945 (C3ステッピング)にした 横浜のドスパラで購入 12,470円 ちょっと高いけど、 他のAMDの4コアCPU、910eや965よりはだいぶ安い。ちなみにAthlonの4コアだと1万円を切っていた。 マザーボードが公式にサポートしていないCPUも 最新のBIOSなら「たぶん動く」という話だ(Foxconn A7GM-Sの場合)。PhenomII X6という6コアCPUだって 実際に動いたという話をきく。 今回のPhenomII X4 945は元々TDP125Wだったのだが、ステッピングが変わってTDP95Wと下がったため冷却もラクなのではないかと考えた。 ただ、設計が変わったのでオーバークロックには適さないらしい。 購入した後でドスパラのネット通販サイトを何となく見てたらこの945が姿を消してしまっていた。 もう売場からなくなる寸前の人気商品を買えたので「うまい買い物できたのかな?」などと思っていると すぐに今度は955の95W版が出て安く発売されていたので微妙な感じだった。(それを言ってたらキリがないのだけど) |
■ CPUの換装をする |
2010年9月7日にCPU換装する。買ったCPUはご覧のような感じ。前のCPUよりも箱が小さい。
BOX品なのでリテールクーラーが付いている。
最初はこのクーラーは使わないで、今の(5050eの)クーラーのままでイケるのかなと思ったが、
両方を見比べてみたらヒートシンクの高さが違うので、やっぱり付け替える事にした。TDP計が違うのだから当然か
将来、CPUを中古品として売る事を考えるのならリテールクーラーを未使用にしておき、最初から市販のCPUクーラーを付けるという方法もあったが、 冷却効果を確認する意味では一度リテールのクーラーを試してみるのもいい。音がうるさいという話もあるが、 それも体感してみたい。音や温度が気になるなら付け替えでも遅くない CPUの装着はやった事あるが、換装は初めてだ。 BIOSは最新バージョンにアップデートしたので、 調べた限りではこれ以上CPU交換前にやる事はないようだ。単純にCPUを差し替えればいいらしい。OSの認証とかもないらしい。 CPUの取り外しにかかる。 初めて味わう「グリス問題」だ クーラーを外す時にグリスが離れなくてCPUごと、くっついて上がって来たという怖い話も聞く。 まずクーラーファンのコネクタを抜き、固定レバーを戻して金具をフックから外す。 あとは外せばいいのだが、コレがけっこう固い。 緊張する。少しづつ動かしてたらパカっと外れた。 そ〜っと見るとCPUはソケットにしっかり残っていたので安心する(写真参照) グリスがまんべんなく広がっているようだ。(新品リテールクーラーを使ったのだから当たり前だけど) 今回、シリコングリス注射器を買って用意していたのだが、よく考えたらまた新品リテールクーラーだから グリスは塗布済みなので要らないのだった。シリコングリスはCPUクーラー装着の2回目から要るのだった。 なので今回は出番なし。 CPUソケットのレバーを起こす。CPUが外れたので元の箱に戻して安定させて、残ったグリスをエタノールでキレイに拭いた。 買ってきたCPUを装着だ。向きを間違えないように▽マークやピン穴の欠け位置を確認して ソケットにそっと乗せる。ストンとハマったのでレバーを倒す。たぶん大丈夫だろう。 クーラーファンもコネクターの方向を考えてから乗せ、金具をフックに引っ掛けてレバーを倒す。 そしてコネクター接続。 できた! CPU換装 外したクーラーファンは羽根をきれいに拭き、放熱フィンの隙間はエアダスターで掃除、接点もエタノールで掃除した。 このCPUはいつか出番が来るかもしれないのでとりあえず保管 取り外しの時は手袋をしてたのに取り付けの時には素手だ。なんでだろ? CPUクーラーを外す時に固いと思ったのだが、CPU換装というのはある程度グリスが温まっている時の方が外しやすいのかな、という感じがした。 あえてPCが冷えている朝一でやったのだが、もう少し勉強してからの方が安全だった これがPhenomII x4 945を搭載した後のCPU-Z(右の図) ちゃんと認識してる。公式サイトでは125Wモデルしかサポートしてないが(2010.9現在)95Wモデルでも問題なく認識した ステッピングは3となっている。キャッシュのところが大きく違うのもわかる。 余談だが右のCPU-Zはイメージなのにタブをクリックしてしまった。(←アホだ、ホントに余談だ) PhenomII x4 945の速度は、ベンチテストの参考値によるとIntelのCore i5系の下のクラスと近いようだが、あくまで参考値ということと、 Intelにはグラフィック機能を搭載したモデルもあるので簡単に比較はできない。価格ではAMDが安いのは確かだ。今後の安定と信頼性を願うばかり リテールのクーラー、うるさいと言えばうるさいかな・・・ CPU換装を終えて CPUはコンピュータの頭脳に当たるパーツなので、これを交換するというのは一番怖い作業のような気がしてたが、 やってみると意外と普通にできた。PC内はどれも重要なパーツだから、どれが一番などと順位がつけられるものではないが、 失敗して破損した時の金銭的ダメージが大きいパーツであることは間違いない 今回はAMDのリテンション付きソケットで交換しているからPCケースからマザーボードを取り出しせず、 ケース内でうまく済ませたけど、IntelのソケットLGA775辺りだとあまり自信ない。 どうもマザーボードの裏に出るあのピンが苦手だ。 2014/11/16更新 |