電源ユニットの換装






2010.4.2

■ 新しい電源ユニットが必要になる

突然 メインPCの電源ユニットを取り替えるチャンスが来た

ケースに付いてたScytheの500W電源を1年使用したが、 無難に安定して電源を供給してくれたので今は何も不満はない

しかし、もう1台の実験くん(サブ機)の方の電源が先に故障してしまった。 なので、メインPCの電源を外して実験くんで使う事にした。 そしてメインPCに、ちょっといい電源ユニットをという話になる

オレのPCの使い方ならば500Wあれば十分なのだが、今の主流は700W以上らしい。 と、ムリに時代の流れに乗る必要もないのだけど、定格の消費電力が大きくても供給効率の良い製品を使えばそれだけ省エネになる。

得意の「PC DEPOT日替り特価」で700W電源80PLUS認証モデルというのが出てたので購入する。結構重い


「80PLUS認証」というのは簡単に言うと、効率のいい電源ユニットという事らしい。各パーツへ安定電源を供給するためには 家庭用のAC100VをDC12Vや5V、3.3Vなどに落としてやらなければならない。その時にどうしても必ずロスが発生する。 これが熱になって逃げていく訳だが、このロス率を20%以内に抑える事ができたものが「80PLUS認証」を取得できるそうだ。



「80PLUS」でもこの機種は「スタンダード」というランクで、その上にブロンズやシルバー、更にはゴールドというランクがある。 ロス率が低く抑えられるほど高性能、そして省エネ、長寿命という事になるそうだ。そして当然価格も比例する。

購入したATX電源は玄人志向 KRPW-V2-700Wという機種。
実はこれ、エンハンス社というメーカーの品物らしいのだ。

12cm静音ファン、105℃耐熱コンデンサ使用なので(箱に書いてある事を書いただけ) 長く使えそうな感じがする。ちなみに「国産コンデンサ」とは書いてなかった。

定格700Wというのは「合計の消費電力」の事なので、このユニットを使うと常時700W消費するという訳ではなく、 「同時に合計700WまでOKです」という事だ。

大きさはタテ・ヨコがATX規格で86x150と決まっていて、奥行き寸法には決まりがないようだ。 なので、奥行き寸法だけは購入前に確かめた方がいいらしい。 このKRPW-V2-700Wは奥行き140mmと、前のScytheの500W電源と全く同じ大きさだったので問題ない。


換装してみよう。どこへ何が繋がっているか、頭では一応理解しているつもりだけどトラブルが怖いので、 紙にメモって確認しながら古い電源のケーブルを1本づつ抜いていった。

このユニットは、コードを必要な分だけ本体に差したり抜いたりできる「プラグイン」というような仕掛けはなく、 1か所からまとまって出てる。ケーブル長さは基本50センチあって、その先が分かれてる。

ケース内は余裕があるので、使わないコードは空いているところに束ねておいた。 オレのPCでは現在、VGA電源は使わないのでこのコネクタも不要だ。あとSATA電源x3が2系統もあって余りある。

前のScytheの電源のように黒いメッシュの堅い覆いが付いてないからコードの被覆が丸出しだ。ケーブルタイで所々留めてあるだけだ。 なので取り回しの自由が効く反面、ヘンな所に中途半端にブラブラさせてると、振動で擦れてショートの原因になるので注意が必要だ。


パーツの構成は同じままで、電源ユニットだけ換装が完了したが、カラフルなコードがたくさん見えるので妙にハデになった
電源ファンに付いてるLEDで天井からケース内がライトアップされ、 ケースファンが前後とも青色LED付きだったのでケース内がムダに明るい。 更にサイドパネルを閉めても透明アクリルなのでいつも見える。



大した構成でない割にコードが多い。エアフローの妨げにならないよう気を付けた。プラグイン式ならこういう時に便利だろう。 どうでもいいけど、せっかくの80PLUSの文字が鉄板で隠れてしまった。


電源の換装を終えて
電源ユニットの善し悪しというのはスグには解りにくい。 それこそ箱に大きく書いてある特徴やスペックが頼りだ。有名メーカーの高い品は勿論いいのだろうけど、とりあえず80PLUS認証というものが目安になる。 大まかに感じる範囲で言うなら、静音で冷却性能が良い事と、電源供給が安定している事が重要だろう。 あとよく聞く話では、持ってみてズッシリ重い物がいいという。いいトランスを使ってたり、作りがしっかりしているという事らしい。 「スタンバイ」や「スリープ」といった微量の電力供給状態から復帰する時の安定感で差が出るとも言われている。 容量不足だったり不安定な電源だと、ひどい場合はシャットダウンしてしまったり、リセットがかかってしまう事もあるという。 ついつい定格消費電力のワット数に目が行きがちだが、あまり格安品の電源ユニットを搭載したためにトラブルを起こすと、 他のパーツまで破損して大きく損をするので気を付けたいところだ。 ショップで売ってる電源ユニットの定格ワット数がだんだん上がってきているのは、ハイエンドのビデオカードの2枚挿しとか、 HDDを何機も搭載するようなヘビーユーザーが大きな電力を要するので、それだけ余裕のある大容量電源ユニットが求められているという事なのかもしれない

当記事に基づいておこなった作業によるトラブルに関しまして当方では一切責任を負えません。自己責任でお願いします


2010/09/16更新