障子の貼り替え

実は一度も自分で貼り替えた事がない


2015/02/12

■ 作業に入る前に

障子の貼り替えなんてDIYの真っ先にやりそうな事だったが、 なぜかコレは家の者に任せていたので今までやった事がなかった。

今回は「もうトシだからプロに任せよう」という話になってたので、 「ならばオレがDIYでやってみるよ」という事になったのである

なので今更感があるけど、やった事がないのだからやる価値はあるだろう。何事も勉強だ

プロは障子の貼替えにいくらお金を取るのか知らないけど、 専用の道具などはホームセンターで買い揃えられるので自分でやってみよう。 網戸の張替えだって最初はうまくいかなかったけど、今はキレイに張れるようになった。

障子貼り替えの方法を書いてるサイトを読んだり、YouTubeで動画が山ほど上がっているので見て学習した。 一般人からリフォーム会社の動画など、いろいろ参考になる

【用意する物】
 ・障子紙
 ・はがし剤
 ・障子のり
 ・障子紙専用カッターナイフ
 ・障子専用竹ベラ
 ・マスキングテープ
 ・大きめの定規
 ・霧吹き器
 ・雑巾とバケツ
 ・下に敷くもの

あとは障子戸を横に寝かせるスペースがあるといい。大きなテーブルが理想

障子紙にも種類があって、のり貼りタイプや、両面テープだったりアイロン貼りのタイプもある。 無地か模様入りか、明るさ、強度などの選択肢がある。あと寸法もあるのでよく調べてから買いに行こう。

我が家の障子戸のサイズはちょっと横長になっている。 昔は1列づつ横向きに順番に貼っていたらしいのだが、我が家の場合は横に5マスもあるので長くて難しかったそうだ。

そういえば動画ではみんな4マスの障子でやっていた。 4マスだと普通サイズの障子紙ロールを縦方向に伸ばす1回貼りで完成するのだ。 これが普通らしいのだが、我が家は横長なのでちょっと工夫が要りそうだ。

世の中よく探せばあるのかもしれないけど、オレが行ったホームセンターには 縦に5マスのまま1回で貼れるサイズの障子紙は置いてなかった。仕方ないので 上半分と下半分と2回に分けて、横方向に貼る事にした。 初めてなのにいきなり難しいという(94cmx7.2mというロールを買う)


■ 障子紙は剥がす方が大仕事?

あれこれ見た動画では、どれもテーブルに横にして置いてやっていたが、 剥がしは立てかけてやる事にした。何となく枠の掃除もやり易いのではないかと思ったので。

まず、はがし剤を塗る。少し置くと接着剤が溶けて剥がれやすくなる。 やってみたら意外と早く乾くので何度も塗った

昔ははがし剤なんて使わず、水でやってたそうだ。それを考えたらラクだな

障子の戸は2枚あるので、この1枚目で全部使い切らないように気を使った(結局すごい余ったんだけど)

何度も塗っては少しづつ剥がす。しかしたまに木のササクレが紙に付いて来てしまい、簡単には剥がれなかった。

これはひょっとして「貼る」より「剥がす」の方が難しいのか? 別の言い方をするなら、剥がしをより丁寧にやっておかないと、貼る時にキレイに仕上がらないような気がしてきた。
結果から言うと、コレ当たってた。のりを塗る時にデコボコしてしまうのだ。それにシワの原因になりそう。

コツは剥がし剤を十分浸透させる事と、剥がす時にあぜらずゆっくりやる事だ。

で、剥がれにくいところはヘラで丁寧にやると剥がれる。ホームセンターに竹のヘラを売ってたのだが、 ヘラは何か代用できるだろうと買わなかった。買えば良かったな・・・

でもコーキング用のヘラでも代用できた。

それより毎年貼り替える事が一番大事なのではないか?という気がしてきた。 恥ずかしながらコレ、何年か放ったらかしだったので、剥がれにくくなってたのかもしれない。

木だから、のりがついてる部分はあんまり擦ると傷む。けっこう厄介な家具だな。見た目はいい物だけど、手間かかるな障子って。

1枚剥がし終わったので紙を貼ろうかと思ったが「乾燥させる」と書いてあったので、2枚目の剥がしに取り掛かる。

ひたすら同じ作業だったけどラジオ聴きながらはがし剤を塗っては剥がしの繰り返し作業だ。

濡れ雑巾でサンの所もキレイに拭いてやる。けっこう汚れている。よく姑が嫁にやるアレだ。 指でスーって擦ってホコリが付いてるのを見るアレだ。

そんなこんなで2枚目がキレイになった頃にはちょうど1枚目が乾燥していた。

買ってきた障子紙には仮止めテープ付きって書いてあった。この写真のがそれだ。 位置決めの時に仮に使う。なければマスキングテープやセロテープでもいいそうだ。
位置が決まったら網戸の時と似た要領で、大きめに紙をカットして仮止めテープで片側だけ貼る。 こういう時に仮止めシールがペロンって剥がれたりしてイライラする事もある。しかし怒ってはいけません。


■ のりを塗って貼り付けから完成まで

紙の位置が決まったので大き目にカットした。ウチの場合は上記でも述べたが、 横向きに2枚に分けて貼る事にしたので、まず戸の半分のサイズをカットだ。 後で気づいたのだが、次も全部同じサイズなのでココで4枚分カットして先に用意しておけばよかったのだ。

仮テープで片側だけ留めた状態で紙を戻す。のりを塗っていく。 順序は内枠から始めて最後が外枠だ。

のりの出口にガイドが付いてるのでよほど強く握らない限り大きくはみ出すことはない。 握ってのりを出しながら均等に付くような速度で動かしていく。慣れれば均等にできる。

しかしこれ、昔はハケで塗ってたんだもんな。大変だな。特に外枠のところなんかはみ出しそうだ。
あと、あんまりゆっくりしてると最初に塗った部分が乾いてくるの速く正確にやらなくてはならない。 うまく塗れてない所や乾燥してるところはもう1回塗ったりした。



定規を当てて障子専用ナイフでカットした。実はこれ、定規を置く位置が逆だ。 定規は外側に置いて切るのが本来のやり方みたいだ。のりが変なとこに付くし。

なんでコレだけのために専用ナイフを買ったかというと、 濡れた状態の障子紙をカッターナイフ等で切ると失敗するらしいのだ。 専用ナイフは刃が丸くなってるので失敗が少ないそうだ。600円くらいなので買おう。

横5マス縦3マスという、戸の半分が貼れた。のりもまぁまぁ均等に付いていると思う。

あとはこの上から濡れた布でマスに沿って軽く押さえてやると良い。角は特にしっかりと。 のりが乾く前なら修正も効く。

貼る時はこの写真のようにテーブルに寝かせて置き、平らな状態で貼った。

1枚目(半分)は、この写真で言うと右の端のところでぴったりカットしてやれば良い。
2枚目(残りの半分)を貼る時は真ん中のサンだけ2重にのり付けする形となった。こうしかやりようがなかったので。

このへんで霧吹きする人もいるけど、最後の最後に吹く人もいるようだ。オレは乾燥してもシワが残るようなら霧吹きする事にした。

この要領であと3回貼って、2枚の障子の戸が完成した

 できた。

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しかし、まだシワが寄ってるのが解る。特に左下の方。この日はそのままにしておいた。

翌日になっても下段にシワがあったので霧吹きした。

しかし初めての障子貼りだったのでやっぱりキレイには出来上がらなかった。 でもやり方は解った。手順はどうしたら一番効率的なのか、など。

ココには書いてないが、実は何度も段取りを間違えた。上記で述べているが、 4枚ほど大きめにカットしておかなかったので、毎度毎度同じ作業をして効率が悪かった。

まだ障子紙が余ってるので、少しおいてから部分的に修正してみようかな? とりあえず、今回は貼り替えができたという事で、これで終了とします。



業者が貼る料金を調べたら、無地の障子紙の張替え1枚(大)3,000円くらいだった。 いい紙を使うと4〜5,000円くらい、破れない合成繊維だと7,000円くらいだ。 要領さえ解かればもっと速く出来そうだ。今回は初だったので半日かかってしまった。 amazonで障子紙を調べたら幅広タイプという135cm幅のを売っていた。これで貼れば良かったよ。次回は幅広の障子紙を買おう。

2015/08/18更新