マドミランを貼りかえる


1階の窓には面格子がついている。窓の開け閉めを行うと外の通行人からよく見える
格子は小さい窓でアルミの細い棒が15本くらいあるので防犯にはなっているのだろう。
目隠し的な意味でマドミランを貼っているのだが劣化して部屋の中が暗くなっている。
外壁リフォームで壁面が綺麗になったのでこの際、マドミランも貼り替える事にしようか

2018/02/27

■ 面格子のグラつきはDIYで直した事があるが

2016年の記事を読むと面格子自体のグラつきは修理した経験がある。 今回やるのはそこに貼ってある格子の目隠し的アイテムのマドミランの貼り替えである。

御覧のように色もくすんでおり、ヒビや割れも見られる。マドミランにも様々な種類があって色がアンバーとかライトブルーがあり、 材質も普通タイプの塩化ビニル製と高級タイプのポリカーボネート製があるようだ。さらに旧型と新型もある。これは後で触れるが構造が違うのだ。

ウチの窓に貼ってあるタイプは1種類ではない。貼った時期が異なるため、旧式もあれば最新モデルもあり、アンバー色もライトブルー色もある。 けっこう高価な物なので一度にまとめて全面貼り替えていないのだ。

今回は去年に外壁リフォームをしたばかりで、せっかく壁面がキレイなので全面を一度に貼り替えようと思う。 剥がし作業もあるのでかなり大変だろう。それに購入したままの状態で貼る訳ではなく少し加工してから貼る予定なのだ。 以前、買ったままの状態で貼ったらマドミランが重なる部分が多すぎて目隠しとしては優秀だが、たまに内側から外の様子が見たくても全く見えないので(当たり前だが) 加工して視界も少しは確保し、風通しも良くしよう


そこで前もって加工が必要となる。短いタイプで幅が45mmである。勿体ないがこれの幅を少し切って短くするのだ。

少し切っても真正面からは目隠しとなり、外を見たい時は自分が少し横にずれるとまぁまぁ見えるのだ。はたしてこれがイイ事なのかは置いておいて、この形で貼る事にした。

今でも一部分は貼った後にもう少し幅を切った跡がある。今回は貼る前に切るので作業はやり易い。

という訳で、まず何箱か買い込んできた。同じ品物をあまりたくさん置いてない。

45mmで塩ビ製10枚入りのパック品。ホームセンターで1パック2,200円(税別)くらいする。




■ 貼る前に様子を見ると

玄関ドアの隣の窓がいちばん古いマドミランだ。これは現在のマドミランと違い、格子1本の左右に目隠し板がついて手前と奥とクランク状になってるような感じだ(相変わらずの説明ヘタである)。

小さい両面接着テープ2か所で貼り、小さな穴に付属のケーブルタイを通して格子と一緒に締め付けるというタイプである。

これは現在売ってるのとタイプが違うけど全取換えなので問題ない。旧型は何が良いかというと剥がすのが簡単な事だ。 ケーブルタイを切って、掴んでひねれば外れる。あとは両面テープの跡をヘラで削れば完璧だ。

もちろんこの時に格子の掃除も行う。かなり汚い。マドミランがあるから掃除しにくかったのだ。面格子の内側は砂ぼこりで一杯だ。みんなキレイにしてやった。

これは旧型だが、現在のモデルは剥がすのもコツが要る。



■ マドミランの加工からだ

上記で述べたように板の幅がありすぎるので15mmくらいカットする。 以前、暗いので貼ってある状態のまま手前側の板だけでもとカットした事があった。アレは難しかった

今回は貼る前に切るので地べたで落ちついてカットできる。道具は普通のカッターとプラ板カッターだ。 縦に模様が入っているのでそこに沿わせれば当て定規等は要らない。

まず模様に合わせてカッターで切るラインを決め、表面を2回くらい切り目を入れる。模様自体に凹凸があるのである程度のガイドになる。 これをキッカケにしてプラ板カッターで強く切っていく。プラ板カッターは直進性が悪いので最初のカッターでの切り目が役に立つのだ。

この手順でやれば殆ど失敗しないで済む。プラ板カッターで道を外れると厄介なのだ。 3回くらい切り込んでやるとイイ感じで折り曲げられるようになる。 あとは手で切り離して普通のカッターで切断面の面取りして滑らかに仕上げる。

めちゃめちゃプラスチックの切り屑が出る。プラ板カッターとはそういう物だ。らせん状の白っぽい糸屑みたいなゴミがたくさん出る。

なぜこんな面倒な加工をしてから貼るのかというと図解で説明しよう。上記にもあるが目隠しでもあり、 室内からも見ようと思えば外が見えるようにという都合のいい注文となったのである。風通しも良くなるし

  

まず左の画像だが、これは既製品のまま貼ったところだ。目隠しとしては完璧だ。ただ、内側からも何も見えない。そして暗い。

そこで幅を少し切るとどうなるか。右の画像のように真正面からは目隠しになっている。しかし近づいて斜めに見ると隙間があるのだ。 コレによって目隠しができ、こちらからも外の様子をうかがい知ることができるのだ。そして明るい。

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感想(3件)



■ どんどん貼っていこう

カット済みのマドミランをどんどん貼っていく。これは左から半分くらい貼ったところ。最初は透明度が高いのでとてもキレイなのだ。

幅をカットした時にちゃんと切断面の面取りをしているのだが、やっぱり完全には凹凸が取り切れておらず軍手でなぞると時々引っかかる感触がある。

しかし普段窓の開け閉めで触る部分ではないのでコレは構わないだろう。無いに越した事はないが。掃除の時に怪我をしないように気を付けないとな。

マドミラン1箱に10枚入りだけど格子のスキマ1つに2枚貼るので1箱分貼っても5スキマしか埋まらないのだ。この小さな窓だけで3箱は要るのだ。なので決して安いものではない

でも窓格子の交換工事をプロに頼むと1面だけで4〜5万円とかかかる訳だからそれと比べたら安いもんだ。

この調子で同じタイプのマドミランを買っては切り貼りしていく。御覧のように新しいマドミランとの差がすごい。

奥の窓は2013年とかに貼ったものだから5年くらい経っている。完全に劣化しているので差がよくわかる。

しかし作業はなかなか捗らない。なぜかというとまた格子がグラついてきている箇所があるのだ。

それを修理しながら貼っている。それとゴミがどんどん出るのでそっちの処理もしないとならない。



■ 剥がしたマドミランを片付けながら

旧型のマドミランは割と剥がしやすいのだが新型マドミランは1枚1枚が独立して両面テープで付いている。
剥がし方が箱にも書いてあるが、ドライヤーで接着面を加熱してノリを緩くする。 そして格子とマドミランの間にマイナスドライバーを差し込んでコジってやらないと剥がれない。コレけっこう大変だった。  

コツがわかってくれば早く剥がせるのだがあまり急ぐと割れたり接着剤が残ったりする。 落ち着いて剥がす必要がある。どうしてもノリが残ったら新しいマドミランを貼るときに凸凹していてしっかり接着しないので、 カッターナイフや金属ヘラで接着剤のカスをしっかり取り除いてやる。

長さが70cmあるので、そのままでは捨てられないため付属品のノコ刃を使って切って捨てた。



■ 最後の窓が一番面倒だった

ここまで脱衣所、浴室、トイレ、キッチンと貼り替えてきたがキッチンだけは東側にも窓がある。

まぁ普通に最後の1面だと思ってたらココはいろいろと様子が違うことに気づいた。というか思い出した。

まず横に長く枚数が必要なのは良いとして、高さが短いのだ。 70cmタイプで今まで大丈夫だったのにココだけは65cmなので5cm程カットしなくてはならない。面倒だ

上記にある他の窓の画像を見ていただければ解るが、格子内に短く収まっていたのだ。 逆に言えばココは格子とピッタリ長さにするので出来栄えは良くなるのだけど、 この24本くらいある格子に互い違いに貼る訳だからかなりの枚数だ。


ココも新型のマドミランなので剥がしが大変なやつだ。 ドライヤーでノリを溶かしながらマイナスドライバーでコジっていく

だがしかしまた更に面倒な事に気づいた。東向きなので日が当たるため劣化も激しい。よって、剥がしの時に雑にするとどんどん割れてしまうのだ。

左の画像がそうなのだが、コジるとこうなるのでドライバーを徐々に侵入さてていき、ノリも勿論溶かしながらゆっくりやらないとゴミが大変な事になる。

もう捨てるのだからゴミなんてどうでもいいと言えばいいのだが、原形をとどめていると束にしてゴミに出しやすいのだ。

特に手前のマドミラン(日に当たってた方)はまずハズレなく割れていく。途中からコツも解ったがそれでもノリが格子側に残ったりするためカッターで剥がしたりして手間がかかった。

時々、破片が顔面や自分の体に飛んできた。オレは元々メガネしてるからいいけどマドミラン剥がしはゴーグルやメガネの着用をお勧めする。 写真ではドライヤーが写ってないが実際には左からドライヤーで温風を当てながら剥がした。


キッチンだけでこんなにゴミが出た。もう完全に茶色く日に焼けている。 これも確かアンバーではなくブルーだったと思うのだが。どうりでキッチンが少し暗い訳だ

このゴミの処理作業に移ろう。一人でやってるので切ったり貼ったり掃除したりとなかなか作業が捗らない。1か月以上かかるかもしれん。

もう既に破片の物は不燃物用の透明ビニール袋に入れる。なんとか原形を保っている物は2枚重ねてノコで半分に切った。これはまとめて束ねれば捨てやすいので。

一応、ゴミの準備はできた。最後の面なのでこれ以上はゴミは出ないだろう。


そして新しいマドミランの下準備だ。縦に切るのはもう全部なので慣れたもんだが、ココだけ長さもカットする。

付属のノコ刃が今回は初めて役に立った。メジャーで65cm計って線を引く。線の上を切っていく。たまにシナるのでハッとするが、こっちは新品なので割れたりしない。

1枚作るのに何分かかるんだ!とかボヤきながら板を加工していく。一度切ったやつとこれから切るやつと間違えないようにしないと。

コツはノリの面とスリットの面と同時に2か所に刃を当てて緩やかに切る事だ。簡単そうで最初はよく刃が突っかかった。

この最後のキッチン東側で助かったのは面格子自体が丈夫に付いていた事だ。これに面格子の取り付けやり直しも絡むとかなり面倒になってた筈だ。


できた!終わった


キッチン東側の窓。ココだけ高さが65cm。そして重なりすぎないように全部少し幅をカットしている。一番苦労した場所だ。 高さをカットして揃えているのはココだけなので最後が一番キレイにできた

最後の方はマドミランを買い過ぎたら余って勿体ないので慎重に購入し、何年か前にどこかの窓で使った幅55mmというのが何枚か残っていたのでそれを使う。

この画像で言うと一番奥の2ペア(4枚)は55mmのものをカットして作った。若干縦の模様の間隔も違うので近くで見ると違いが解るが家を外から見た時に気づくレベルではない。

結局ほぼ1か月かかってしまった。2018年の1月終り頃から始めて剥がしたり拭いたり修理したり貼ったりしてまた買い足してやってたら1か月かかった。 でも1枚もムダにしないでできたのでヨシとしよう。外から見てもキレイになったし家の中が明るくなった。


家のマドミラン5面全部の剥がし・加工・貼り付け・古い格子の処分の作業は結構しんどかった。1Fだけど、屋外からの作業なのでそれなりの高さがあるため脚立に登っての作業だった。 そして更に面格子が外れそうな箇所もあるので修理しながら進めたので結局1か月を要した。ま、そこはDIYなので自分のペースでやれば良いのだけど。 室内から見ると古いマドミランが濁っていた分、入ってくる光の量が圧倒的に増えるのでとても明るく感じだ。 10枚入りの商品を2箱とか3箱単位で(一度にお店にあるのはそのくらい)いろんな店で何度も買った。 16箱を買ったのでかかったお金は合計でおそらく38,000〜40,000円くらいではないかと思う。ちゃんと記録しなかったので。

2018/02/27