壁紙の補修

年数が経って、つなぎ目から開いてしまった壁紙を補修しよう

2015/3/2

■ よくある壁紙のはがれ

長年暮らしてると、壁面や天井の壁紙(以下クロスという)が剥がれてくるものだ。 毎日暮らしてると気づきにくいが、他人を家に招いたりする時など、アチコチのクロスが剥がれていたら恥ずかしいものだ。

よくホームセンターでクロス補修用接着剤とかクロス補修セットなんていう製品を売っている。

今までこういうのを買ってきて、クロスの剥がれた部分に単純に塗りこんで圧着しようとしてきた。

しかしクセがついているクロスはそう簡単に戻らない。 ローラー使ってゴリゴリした事もあるけどうまく着かない。

そのうち接着剤がはみ出してきたり、下地が割れて凸凹になったりしてしまい、直すのがヘタくそだった

しかし困ったときのYouTubeだ。クロスの貼り方動画を見てたら、補修のやり方の動画にたどり着いた。コレは参考になりそう。 まぁみんな上手にやるもんだ。趣味でこういうのをやる人もいればプロの作業動画もあるようだ。

クロス補修に要る物を揃える。以前の物があったので買わずに済んだ。でも接着剤が残り少なくなっていたら、 変質して硬くなっていたりするので、その場合は買い直したほうが良いだろう

【用意する物】
 ・バケツと水
 ・タオルまたはきれいな雑巾
 ・スポンジ
 ・カッターナイフ
 ・ヘラ
 ・壁紙用ジョイントコーク(接着剤)
 ・ローラー
 ・踏み台(高所の場合のみ)
 ・多目的シール(クロスに隙間がある場合)
 ・下に敷くもの

あとは、汚れたヘラを拭いたりするためにティッシュやトイレットペーパーがあったら良い。 高所での作業の場合は、夢中になって落ちないように気を付けよう


■ コツはクロスを柔らかくする事

障子紙の頁でも出てきたが、剥がす作業が大事だ。

今までやり方を知らなかった頃は、 クロスはなるべく開かず、今めくれてるところへ接着剤をそっとヘラで塗り込んでクロスを押さえてた。

しかし、めくれ癖がついているクロスはそう簡単に着くものではないのだ。

なので、スポンジに水を含ませ染み込ませる。

剥がれている一部分だけでなく、最上部から最下部までを、 左右ともに2センチくらい一旦剥がしてしまうのが理想だ。

ココでヘラを使うとやりやすい。カッターナイフを使うと良い場合もあるので、その場にあったやり方で。

水を含んだクロスはだんだん柔らかくなる。そのうちペラペラになる。 この時に気をつけるのは下地だ。

前の下地が残っていて、たまに剥がしたクロスにくっ付いてきてしまう事があるが、 コレの処理次第で出来上がりが凸凹になったりするので気をつけたい。

できれば下地は壁面側に残したい。ポロっと大きなのが取れたら元通り壁面に接着してしまった方がいいようだ。

ヘラやカッターで剥がしてるうちにクロスを破いてしまう事もあるが、 これは補修後には解らなくなってしまうのであまり気にしなくていい。

厄介なのは、重ね張りしてある場合だ。これはどこまで剥がすかをその場で見て、 剥がれ具合と相談しながらやるしかない。何度かやれば解ってきます。 剥がしてる時に層になってバラける場合はその部分同士で先に接着してしまうとラク。 (これを後でまとめて壁面に貼る形となる)


■ 両側が剥がれたら接着する

クロスが水分を含んで左右両方とも2センチくらい剥がれて曲がり癖がなくなったら接着に入る。

コツはヘラを上手に使って接着剤(管理人の場合は壁紙用ジョイントコーク)を均等に塗り込む事だ。 少ないと後で押しても付かなくて一部が浮いてしまうからだ。

ヘラを指で押さえて外から中心に向かって圧着していく。後はタオルで押さえる。 引っ掛けてせっかく付いた部分を剥がさないように気をつける。

剥がす時に破けてしまった所があってもこの時に上手に貼れば元通りになる。

左右両側から押さえると、いくらか真ん中から接着剤がはみ出てくるので、固く絞ったタオルで拭き取ろう。 破けた部分の付近を拭き取る時には、また剥がさないように要注意だ。

上下左右にローラーをまんべんなくかけてやる。

ローラーをかけてる時に「ネチネチ」という音がするだろう。接着剤とクロスが付こうとしている音だ。

ローラーに押し出されて接着剤が隙間から出てくる事があるので、それも拭き取る。ヘラですくってもいい。

接着剤がローラー部分に付いたらすぐに拭き取ってから作業を再開しよう。

仕上げに接着剤が表面に付いていると後で汚くなるので拭き取ってやる。やる事はこれでだいたい終わりだ。
ただ、これだけでは完了ではない。一番大事な「見た目」がどうかという問題が残っている


■ 出来上がりの処理

できた! と言いたいところだが、 水分で拭き取ったのでその部分だけキレイになりすぎてしまうのだ。
(クロス柄にもよるけど、白っぽいクロスはありがち)

せっかく剥がれを目立たないようにしたのに「ここがつなぎ目です」みたいになってしまう。

我が家のように、長年放置していた家はクロスも汚れている。雑巾で表面を擦るだけで雑巾に黒っぽく汚れがつく。 タバコを吸う人がいる家ではまた違うだろう。

なので、こういう時は、固く絞ったタオルでその付近を弱い力でそっと拭いてやるのだ。 遠くに行けば行くほど弱く拭く。これで早い話が「ごまかす」のだ。しかし写真でも見えるように、ちょっとつなぎ目が白いのが解る。

あるいは、やる気があれば、他の全体も掃除のつもりで拭いてしまうのも手だ。 ただ、拭きムラが出たりしてあんまりうまくいかない。その辺は色々と試行錯誤してみてください。オレも今、試行錯誤中です。

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感想(10件)



本当にDIYは動画が役に立つ。やり方を画面に出したまま作業だって出来るし、 ほかの人の動画と組み合わせてイイところ取りもできる。接着剤のパッケージにやり方が書いてあるのだけど、 読んでもなかなかその通りにできないものだ。 ちなみに今回使用したのはアサヒペンの室内用・速乾 カベ紙用ジョイントコーク<ホワイト>だ。 コレはどちらかというとクロスとクロスの間に隙間が出来てしまった時に充てんできるというものだ。 サイズがぴったり合ってるのなら壁紙用のりでも十分だと思います

2015/08/17更新