玄関ドアのリフォーム

玄関ドアの様子がおかしい。かなり前からだけど、少し傾いているのだ。施錠は一応できるけど、
普通にドア開閉の時、受け側とラッチのズレで締まりにくい時もある。手作業で調節してみたり、
受け座の位置だけ変えて、何となく騙し騙し使ってきた。もうそろそろ交換した方が良いのかも


2014/05/13

■ ドアの下が擦りそう

これ、前回玄関ドアの塗装で自分で塗った時の画像。ドアに紙ヤスリかけて塗料を塗っただけ。 一応、この塗装が済んだ時はキレイで良かったと思ったもんだった。

右の格子飾りの部分も「こげ茶」の塗料でアルミ枠の部分と、模様の部分を分けて塗ったりした。

今回はこのドアがそろそろ壊れそうなので(と言うか、色々な部分で不具合が出始めてきている) 調整で直せないようなら玄関ドアの交換も視野に入れる。

鍵の部分がうまく回らない時があったり、 ドアのラッチが引っかかって最後まで閉まらなかったりと・・・

締まらずに引っかかってたドアが、 忘れた頃に風の影響か何かで「バッターン!」って大きな音で閉まったりして驚く事もしばしば

なんとなく、そろそろヤバいかな?って感じは漂っていた

最初は、自分で好きなドアを買って付け替えればできるかな?なんて思ったけど、 そんな生易しいものではなさそうだ。

なにしろ木製のドアは重たい。蝶番の部分もよく見ると、上に持ち上げれば外れるような簡単な物ではないらしい。 そして外したドアの処分はどうする?40年も前のドアと同じサイズのドアが見つかるのか?

防犯の意味でも、玄関ドアなんてDIYでやって大丈夫なのか? いろいろ考え出したら怖くなってきた。作業始めたら途中でやめられないし(戸締りができない))

鍵やラッチの位置が合わないのは、どうやら木製のドアが重いせいか、長年の間に傾いてしまい、 ズレが生じてきているようなのだ。閉まってるかと思ったらラッチが出てなくて引っ張ったら開いたりする。

枠が少し余裕のある作りだったので、今のところ開閉だけなら問題はないけど、クローザーの力だけではラッチが 受け座のところで止まってしまう。手で押さないと最後まで閉まらない

この傾きだと、そろそろドア自体が下に擦ってホントに閉まらなくなりそうだ。

ラッチがハマらないので、受け座という部品を5oくらい下げるという 「子供だまし」的な処置はしたけど、これでは根本的に直していないのだ

カギも滑りが悪く、たまに施錠しにくい事がある。施錠しにくいという事は、 いつ開錠できなくなってもおかしくはない


■ 傾いているので蝶番を見る

自分で直したりできるものなら直してみたいのだが、どうしたらいいのだろう?

ドアの調整関連で知恵袋などのQ&Aサイトを読んでみたら、 蝶番によっては特殊な工具で調節できるそうだ。しかし専用工具が必要だったりして、 素人にはマネできそうもない

蝶番はヘタに外すと受けの部分が反対側に落下して二度と戻せなくなったりするそうだ。

ただ、それは金属製のドア枠(マンションとか)の話で、我が家は木造だから木ネジ留めだったのでその心配はない。

一番上の蝶番はもうこれ以上締め詰められない。過去に何度か試した事あるけどダメだったのだ。 そこで、逆に一番下の蝶番を緩める(浮かす)というのはどうだろうか?要はドアを水平に保ちたいのだ


■ スペーサーを入れてみる

超ど素人の発想だけど、一番下の蝶番のネジを外し、中間の蝶番もネジを少し緩める。

一番下の蝶番のネジとドア枠の間にワッシャを何枚か挟んでみた。 当然隙間ができるので一応水平になった。これで鍵穴とかドアのラッチがすんなり機能すれば問題ないのだが

試してみた

ラッチは昔の高さに戻ったので、オレが改造した「受け」の位置も戻してやらなくてはならない。

一見、直ったように見えた。開け閉めのテストしたり施錠のテストも大丈夫だった

ところが、ドアノブを外から握ってもドアが開かなくなってしまった(鍵かけてないのに)。 家に人がいたからイイけど、ヤバいところだった。ドアのラッチが更におかしな角度になってしまい、 他の部分に擦れてノブ操作が効かなくなってしまったようだ。 (ウチのドアは取っ手を握って上から親指で押さえるタイプだ)

さっき付けたスペーサーやめて、元に戻した。ラッチの「受け」の位置も戻した。

これは危ないな・・・

ドア(特に玄関のような大事なドア)は、ヘタにイジらない方が良さそうだ。 DIYでアルミ玄関ドアに交換とかやっちゃう人もいるようだけど、この木製の重たいドアを処分するのも大変だし、 作業も辛そうだ。
カギの動きやドアクローザーの速度調整ネジもダメになってきてるので、この際プロにやってもらう事にした


■ 「リフォームドア」なんて物があるそうで

DIYコーナーから外れるけど、リフォーム業者のサイトを見まくる。 また実際に近所のリフォーム店にも相談してみる事にした。どうやらカバー工法 というやり方でドア部分と枠をそのまま別物に交換できるそうだ。

大体どの業者も見積り無料だ。 見積りしないと家によって寸法や希望が各々違うのでこれは必要だ。
写真のように枠内でランマ有りとか無し、親子ドアとか郵便受け付きと、構成を変える事もできるそうだ。

プロに見に来てもらったら、カバー工法でドアだけ交換するか、 玄関部分(ガラスのランマ部分とか)を全部破壊して交換するしかないそうだ。

前者は見るからに「ドアだけ取り替えました」ていう出来栄えになるそうだけど、比較的安くて半日工事でできる。

後者は好きなようにドアの幅など決められるが、大がかりで1日半くらいかかる工事になり、多額の費用がかかる。 (床タイル部分も壊すのでモルタル補修するそうだ)

両方の見積もり出してもらったら「全部交換」はエラい金額になるのでやめた。なので「ドアのみ交換」にした。 ドア以外の部分はDIYで何とかしよう。ドアと似たような色のペンキを塗って、一体感を出す事ならオレにもできるだろう






  見積もりから約1か月後・・・





■ プロの工事が済んだ

ドア色をダークウォールナットに決めて、明かり採りのあるタイプの木目調アルミドアにしてもらった。 ドアノブはシルバーの取っ手タイプ。 鍵も以前と同じく2つで昔の鍵とは比べ物にならないくらい進化してたので標準の鍵を注文 カードキーは要らないので頼まなかった。

ウチの玄関の構造からしてコレ以上家の中に入れ込む事はできないらしく、 手前にドア枠ごと出っ張る事を了承して施工してもらった。

今までの木製ドアはマロンブラウン色だったので、だいぶ明るい印象になった。実際はオレンジ色っぽい茶色。 それに彩光ドアにしたので、玄関内がとても明るくなった

木製からアルミに変わったので開閉が軽いし、締まる時の音も静かだ。 ドア枠には全体的にパッキンが施してあり。密閉度も上がったようだ。クローザーも調節してくれた。

古い鍵だから防犯的に心配だったのだが、これで解消する。 今時はドアチェーンなんていう物はなくて、ドアガードだった。 あとテレビドアホンの普及で、のぞき穴など無いそうだ

この写真だと解りにくいけどドア部だけが周りと比べて明るいのでドアが浮いて見える。 ドア以外の木枠部分の、こげ茶の部分をドアに似たライトカーキー色で塗装して一体感を出そう。

それからドア額縁サイズの関係で一旦外すように言われてた格子飾り枠も塗装してから戻してやろう。


■ ここからDIYに入る

さて、ドア交換はプロにやってもらったので、あとはコレに手を加える時が来た。 ドア工事の際、寸法的に邪魔になってしまうため、外すように言われた格子飾りの部分がある。 これに白い錆びのようなものが浮いていて汚いのだ。 一部はペンキで塗ってあるのだが、格子部分は格子部分で同じ色を塗ってしまおう

この格子飾りは新しい額縁のせいで、そのままでは付けられなくなったので、新たな受けの部分が要る。 写真と文だけでは説明が難しいけど、格子も少し手前に出ないとと取付かなくなったのだ。 ちょうどドアが手前に出たので都合が良いではないか

取り付けは、長いネジで留めて隙間はスペーサーで隠そうかと考えたが、これは難しいし強度も心配だ。

なので4〜5cmの角材を木枠に固定して、そこに格子を固定しよう。 ホームセンターで木を買ってきてネジ穴を開ける。ネジは角材の中間位置まで埋まるようにする


長いステンレスねじで木枠に留める。ネジのアタマが中間くらいまで入るように細工したが、 失敗して角材の中に詰まったネジを取り出すのに苦労する。 ちょっと大き目のドリルで穴あけすれば問題なかったのに横着したのがいけなかった。

下段の角材は先に塗装してから留めてみた。上段は塗装が難しいサイド部だけ塗装して、 あとは同じように角材を留めた。


このライトカーキーの色で枠を塗っていたのだが、何だかんだやってるうちに、 この玄関の枠組み全て(ランマの枠まで)をライトカーキーで塗るのが一番自然かな?という結論に達した


ここの写真では写っていないけど、ドア左側もこげ茶色の枠なのでそこも塗装しないとならんな
その辺はゆっくりやって行こう。まず格子を付けるのが先だ。ガラス部なので防犯的にその方が大事だ。



いよいよ格子を塗装する。この塗料が前のドアに塗っていたマロンブラウンという色。早い話が茶色だ

参考のためウォーキング中に近所の家の玄関とかチラチラ見てたら、格子部は暗い感じにしている家が多い。 (じつに怪しい、職質されたらやばいところだった)

なので、ここは茶色(マロンブラウン)でいいだろう。上記にもあるが、 これ一色で格子部分を全部塗ってしまう事にする。

ここもドアに似たライトカーキーで塗ってしまうという手もあったが、ちょっと単調というか、 ドア周辺が少しクドい感じになりそうなのでやめたのだ。 (実はマロンブラウンの塗料が残ってたというのもあるのだけど)



■ あとは格子を付けるだけだ

格子の部分を1回塗装して乾燥している様子

玄関周りの こげ茶の木枠部分はサンドペーパーをかけて、ほとんどライトカーキーに塗った。 しかし外枠は後回しでもいい、とりあえず先に格子飾りをつけてしまいたい。

手前に格子が付けられるように角材も固定したので、あとは格子全体を マロンブラウンに2〜3回重ね塗りして乾燥が済んだら固定するだけだ。

この塗装が意外と面倒で、アルミ枠の部分が折り曲げ構造なので横から見ると中が見えるのだ。 そこを塗るか、汚いままにするか、ちょっと悩んだ。

しかし新しい塗装をするとどうしても余計に汚い部分が目立ってしまう。 なので面倒だけどアルミ折り曲げの中の部分も塗装する事になった。 細いハケを使ったり、普通のハケを無理に押したりして隙間も塗った。



この取り付け作業、一人でやるの結構大変。格子枠は重い。 でも位置決めして木ネジで留めなくてならない。




とりあえず、左の写真のようにブロックやレンガを置いて立てかけてみた。こんなイメージか・・・
ドアの右の額縁には接触しない位置で、右のドアホンコードを跨ぐ様につけないとならない。

手がもう1本欲しい感じだ

なんとか左手で枠を押さえ、電ドラの先にくっつけた木ネジで1本目を留める。 ここで少し休む。しかし左手は格子を押さえたままだ。

続いて電ドラを上のランマに置いて、2本目のネジをポケットから出す。

今度は水平が大事だ。ドアとの距離もよく見て留めた。何だかんだで2本目も留まった。 ドアホンコードはうまく跨いでた。(少し隙間あった)

あとはラクだ。下段、上段とよく見ながら木ネジで留めていく。 右サイドは予め格子に空けておいた穴からステンレスのロングネジで2箇所留めた。

 できた! 


格子飾りのない時点での写真と比べると、ドアの浮いてる感が若干軽減されたように思う。

下の方を見たら、ドア枠が出しゃばってるのはバレるが、 実際に格子飾りも5cmくらい手前に出てきたので、全体的に前に出た感じだと思う事にする。

ついでにランマのガラスもキレイに拭いたし、その上のアイボリー色のモルタル壁もキレイに拭いたし、 木枠は大体ライトカーキー色に統一できたし、まぁ満足だ。 あとは、ネジのアタマの銀色をライトカーキーで塗りつぶしてしまおう。

格子部分だけ急いだので、他の部分の塗装のムラ等はゆっくり直せばいいだろう。

関係ないけど、お向かいさんはずっとこの工程を見ていた事だろう。 見積もりの時点から見られてたかな?「ドアだけ交換したのか。」から、「あ、自分でペンキ塗りだしたよ」 てな具合だろう。ま、そんな事どうでもいいや

ちなみに文中でも書いたけど、人の家の玄関をよく見るようになった。 うちとは構造が違う感じでドアしかない家のリフォームドアはやっぱりキレイだ。 家を建て替えして、最新式の大きな親子ドアが付いてる家もある。白いオシャレなドアなんかもあった。 あと、うちと同じタイプの木製ドアのまま頑張って使い続けてる家もある。

ドアのカタログを見てると面白いもんだ。網戸式になってて光と風を取り入れられるタイプもある。 しかしあれは値段が高いのと、うちには冬の朝からやたらと窓を開けたがるのがいて「寒いから閉めてくれ」って、 いつも言い合いになるからやめたのだ。


今回のドア交換は、いつものリフォーム屋さんではなく、値引きのいいネットでのリフォーム業者さんに頼んだ。 最初は少し不安だったが、サイトの会社概要等もよく読んだし、メール送ったら返信も早いし、 見積もりに来てくれた人も工事してくれた人もとても感じが良かった。
ドアが付いて支払が済むまで心配だったのだけど、ちゃんとした会社だったので良かった。 後半のDIYよりも、そっちで気苦労してたかも。 結果的にネットでのリフォームもなかなか良かった。全国展開のリフォーム業者で、 工事見積もりから施工までの流れとか、支払方法とかちゃんと書いてあるかどうかよく読んで、 メールも打って信用できそうだったらネットでのリフォームを依頼するのもアリだなって思った。





数日後



■ 忘れてることがあった

屋外の方ばかりキレイにしてて、屋内の方をあんまり考えてなかった。 このドアは鍵が2つとドアガードという3段構えのロックだが、 これにより、ドアチェーンが要らなくなったのだ。なのでこれは取り外そう。

 

ネジ4本で留まっていた。そういえばここを塗装し直した時に1回外した事を思い出した。 ネジ穴が残るので爪楊枝に木工用ボンドを付けて1つの穴に3本くらい挿して1日くらい放置しておいた。 ボンドが固まったら、ニッパーで爪楊枝を壁ギリギリのところで切断する。

 

これでだいたい穴は埋まるが、少し出っ張ってしまうのでヤスリをかけて平らにする。 紙ヤスリではダメだったので、金属のヤスリをかけた。
そして触ってみて違和感なくなったら塗装する。 新しいドア枠に塗料をはみ出さないように気を付けながら(マスキングすれば済むのだが)

できた。

チェーンを使ってた跡はなくなった。手触りも違和感なくなった。 ついでに周りの方も見たら、ドアホンのコードを今までドアの隙間から出してたので、 その付近にコード留めの穴があったので、そこも同じく爪楊枝で処理して塗装した。 目立つ場所ではないのでこっちはテキトーでいいだろう。

あとは表札なのだが、格子飾りの位置変更によって元の場所に付かないのでどうしようかと思っていたが、 何やら、名前が出るのが恥ずかしいとか、思い入れがある品なので捨てたくないなど、 ウチの者の意見が分かれてしまって面倒くさい。

とりあえずきれいにして思い入れがある方に保管してもらおう。 名前が出るのが恥ずかしいって、表札ってそういうもんでしょうに(呆)



更にその半年後




■ ポーチ灯も新しくしよう

気づいてはいたけど、まだやってなかった事がある。 それは玄関扉の横に必ずある「ポーチ灯」の交換だ。 来客時じゃなくても、夜寝る前まで付けておきたいランプだ。防犯の意味でも

左の写真は今まで付いてたランプ。以前、壁面の塗装屋さんが失敗して少しカバー部分までペンキ塗っちゃってる。 壁面取り付け部分の防水ゴムもボロい。これでも1回買い換えている

そして、交換したい一番の理由は蛍光管を使用しているという事だ。 電気を食わないLED化したい。

ただ、蚊がいる間はやりたくないので夏を越してしまったのだ。 毎日これを付けてたら電気代もだいぶ変わってくるだろう。

人感センサーやタイマー付きなんていう物もあったけど、ただON/OFFしかないタイプにした。 ヘンに機能があるとオヤジが変な設定にして迷惑してケンカになりそうだから。



選んだ機種は Panasonic HH-LE281L \6480

新しい照明に変えたら台座の幅が前の器具よりも狭いため、昔の壁面が見えてしまった。 防水はシーリングが施してある。

現在の壁とほとんど同じ色の塗料(アイボリー)があるので、みっともない部分だけハケの先端で塗った。

付属していたLED球はE17というサイズで、5.2Wの電球色だ。 今までの蛍光管は10W型だから約半分の消費電力という事になる。

消費電力の低い3.9WのLED球にすればもっと省エネだ。 とにかく「灯っていればイイ」程度なら球を買い替えるのもアリだ。

説明書には「PanasonicのLEDをお使いください」って書いてあるが、 E17なら何でも大丈夫だと思う



できた!

和風・洋風どちらにも合うという話だったけど、なんとなく和風だな。

でもいいか。 色は電球色なのでこんな感じ。オレンジ色っぽい。夜、家の中側から見ると玄関周りが 赤っぽい感じだ。昼白色のLEDに替えたら白くなるだろう。昼光色というのもあって、これは青白い光だ

でもとりあえず、家の者の評判はイイのでこのままで行こうかな。せっかく単機能の安いタイプにしたんだから、 無駄な出費は避けたい。

家の顔である玄関の周り、ずいぶんイジったな。本当はココが一番大事なスペースだと思うのだが。 ウチには客がほとんど来ないからな。

実は郵便受けとドアホンの関係も少し気になっているのだ。 今は留守でも郵便受けに荷物を入れて行ってくれる「メール便」というものがある。 これが、郵便物の入り口が小さいと入らないので再配送になるそうだ。 あと、郵便物の取り出し口サイズも大事だ。ウチなんか、回覧板が取り出しにくくて困ってる。 次は郵便受けの改良かな?


2015/08/16更新