ドアホン工事

チャイムの撤去とドアホンの移設


2012/05/01

■ まず玄関チャイムを撤去しよう

現在ドアホンは玄関チャイムの横の方に無理やり付けてある状態で何年も使ってきた。 呼び鈴スイッチの前には「インターホンでお話しください」という札をぶら下げてるのだが、 これに気付かないで呼び鈴の方を押してしまう人も多い。

ドアホンを押した来客には、そのままFAXの受話器を取ればすぐに応対できるのだが、 チャイムの方を鳴らされた場合はドアホンと関係ないので、 こちらから受話器で内線→8という意味不明な操作をしてやらないと応対できないのだ。

押しても♪ピンポンと鳴るだけのチャイムは撤去しよう

これが一番目立つ場所にあるから(当然だけど)来客はチャイムを押してしまうのだ。 家の者は内線→8の操作は身についてない。おれも時々忘れれてしまう。

この同じ位置にドアホンを移動して設置しなおす事にする。

まずスイッチの上下にあるネジを緩める。もう錆びているので ネジが回るか心配だったが、なんとか外せた。

スイッチ部を外す。というより剥がした(写真参照)

ゴムパッキンがあるけど、もう役に立っておらず、中は赤サビでいっぱいだ。 スイッチもかなりヤバい感じ

そういえば、まだドアホンをつける前に、このチャイムは たまに鳴らない症状があって、少し調子悪かったのを思い出した。

電気配線的に難しい事はできないので線を切断してスイッチを切り離し、 ビニールテープで絶縁して奥にしまう事にする。

この裏からドアホンの配線をするのでコンクリ壁を貫通する 穴をあけよう。この部分はモルタルの塀になっている。 ドリルを深く入れたいのでボックスは邪魔だ。ボックスも外したい。

モルタルにピッタリはまってる内側のボックスを外す。 この作業、けっこう骨が折れた。マイナスドライバを差し込んでコジったり、 ドリルで穴開けて、そこからプライヤーで引っ張ったりする。なんとか外す事ができた。

通行人の「あのひと玄関先でなにやってんだろう?」の視線も気にせずやる。 この日は暑かったなぁ

そういえば、前にドアホンを付けた時は警官が通りかかって質問されたことがある。 ドロボウと思われたのか?そんな白昼堂々と?


■ モルタル塀に貫通穴をあける

このために購入したコンクリ用のドリル刃で、塀の裏まで貫通する穴を空けたい。 充電式のドリルではパワーが足りないのでAC電源のドリルを使う。

しかしこのドリル刃選びで苦労した。ACドリル本体の先端が細くて 8ミリくらいの刃が入らないのだ。よく調べないで買った自分が悪いのだが、 店に行って交換してもらったりした。

結局6.4ミリという細いやつの中で、刃の長さが一番長いやつを買ってくる。 しかしこの短い刃では1回で貫通は難しいな。 なので、こちら側と向こう側から開けていくという、非常にマヌケな工法をやる。 無駄に体力を消耗したが、なんとか開通した



■ 今のドアホンを1回はずす

長年付けていたドアホンの場所を変える準備だ。チャイムスイッチの付いてるモルタル塀の 側面に両面テープでくっつけるというテキトーな取り付け方で使ってきた。(だから来客が気づかず押してくれないのだ)

 

これを取り外し配線も外し、ボタン&スピーカー部と台座を取り外す。 コードの取り回し方向を変える。今までは横からの丸見え配線だったが、今度はコンクリに穴を空けて、裏からの内部配線だ。

ドアホンを取り外した跡は、昔のペンキの色が残ってた。このドアホンを使ってる時に家の塗装を頼んだんだった。 それにしても昔のペンキが緑色って!


■ ドアホンを取り付ける

外したドアホンをチャイムのあった場所に取りつける

本当は穴の中へ新しいボックスを入れて、そこにドアホンをネジ留めするのが 正しいのだろうけど、太いチャイム配線が残ってて作業が難しそうだし、新品ボックスを用意する間、 呼び鈴が一切ナシというのもアレなので、もう取り付けてしまうことにした。

ドアホンはそんなに重たい物ではないので接着剤でいいだろう。今まで両面テープで 付いてたくらいだから。ただし、この面は凹凸のあるモルタル壁なのでテープは使えない。

そこで便利なのがコンクリボンドだ。文字通り、コンクリートに使うボンド。 接着面の土や破片をよく落としてこれを塗っていく。

ドアホン台座を水平にあてがう。ボンドの位置がちょっと合ってないのでヘラで伸ばして 強引にくっつける。周りの壁が白系なのでコンクリボンドの色が外にはみ出さないように気を付ける。

真ん中にチョロっと出てるのが裏から通したドアホンの線。ここまでくれば あと一息だ。


これは途中でやめる訳にいかない作業なので少しプレッシャーだったが、 あと接続さえすれば使えるようになる。

コードが古いので被覆を剥いてきれいな線を出してから接続した。 ここでショートすると家のドアホンが鳴る。ま、鳴ってもいいけど・・・

周りに以前のコーキング剤が残ってて少し汚いのでカッターナイフできれいに落とした。 雨ざらしの品なので壊れないかと気を使う。 この際、ドアホンを新品にするという手もあったが、故障してないのでそれはもったいない。

ドアホンの周りについてたコーキングの跡で思い出した。今回もできるだけ防水処理を施そう。 凸凹の壁との間には3〜4mmの不規則な隙間がある。

せっかく家にコーキングガンがあるので、これでドアホンと壁の隙間を埋めよう。

家にはシルバーと白と2種類あったが、壁が白っぽいので今回は白がよかろう。

ちょうどコンクリボンドの接着と、このコーキング剤の両方で壁にくっつける感じになった。 今日1日しっかり付いててくれれば固まるだろう



    できた!(`・ω・´)

この前まで、ドアホンの横からコードが丸見えのいかにもシロウト仕事だったが、今回は シロウトながらも元からあったスペースを利用して裏配線ができたので満足だ。

ドリルビットの細さと短かさの関係でコンクリの穴空けが大変だったが、 その苦労をしたおかげで見栄えは良い。

やっぱり玄関ドアホンは一番いい場所にかっこよく付けたいものだ。 (今までぜんぜんやらなかったクセに)

以前、ドアホンの中にアリがたくさん侵入したことがあったので、 たまに気を付けて様子を見よう。動作チェックもした。これでドアホンの移設はできた。 全部作業が終わったと思ったが・・・


■ ドアホン外した跡の塗装

まだやることがあった。さっきまでドアホンがあった場所の処理だ。 ドアホンが無くなったところは緑色で、しかもペンキがハゲてるというマヌケな状況である。

   

これを何とかせねば玄関先なのでみっともない。 玄関扉の塗装の時に使った「こげ茶色」の塗料があるのでこれを塗ろう。 まず、ここの凹凸をカッターナイフでなくして、サンドペーパーをかけた。

マスキングして塗料を塗る準備はOKだ。 このマスキングテープが緑色というのも何かの縁だろう。
塗料の缶を開け、ひたすら撹拌した。いつもの小さいハケで塗りこむ。

コンクリむき出しの部分もあって、本当ならパテ埋めとかすればキレイなんだろうけど、 そこまでする元気がなかった。とりあえずこのまま塗料を塗りこむことにした。 まぁまぁキレイに塗れたと思う。


今回のDIYは完成後の様子が意外とイイので気に入っている。 ちょっとドリルビットの勉強不足でアホなミスをしたけど、コレといった大失敗はしていない。 しかしコンクリ穴空けは大変だった。反対方向からの穴となかなか出会わなくてイヤんなったけど、 ドリルの角度を変えてたら何とか貫通した。
それよりも、なんでもっと早くコレをしなかったかが問題だ。 玄関チャイムとの併用でずっと不便な思いをしていたというのに・・・まだ我が家には 直さなければならないものがありそうだ





このままじゃ終わらなかった。約1年後
呼び鈴が鳴り止まなくなるという、ややこしい事態になった




2013/07/12

■ 外して開けてみた

前から少し疑問だったのだが、ドアホンってなんで雨ざらしで大丈夫なんだ?一応「露出型」 って書いてあるけど「防水」とはどこにも書いてない

そんな事を思いながら使ってきたドアホン。 壁面とドアホンの隙間はシールして防水するのに、ボタンやスピーカーがある本体との隙間は防水処理なしだ。 みんなこうやって使うものなのだろうか?

とうとう雨水の侵入でショートしたか?

宅配業の人がドアホンを鳴らしてから、そのあと誰も押さないないのに時々鳴るようになってしまった。 出ても誰もいないという・・・ このまま夜中に何度も鳴られても困るのでその夜はFAX電話の電源を抜いた (今思えば、電話線をドアホンターミナル通さずに直接挿せば済む話だった)

翌朝、取り外して中を開けてみたら、屋内からのケーブルをねじ留めする接点が錆びているようだ。 しかしここが錆びたからといってショートしない設計だ。 更に開けて分解してみた。


する、スピーカーはボロ錆び、中はなんとなく濡れていて小さな基板がある。 ネジ1個なので外してみた。押しボタンと繋がってるスイッチがある。 ここに緑青(ろくしょう)がたくさん生じていた。

これが原因だったようだ。押してもいないのに、たまにショートして鳴りつづけていたんだな

とりあえず、この錆び(緑青)を落として復活剤かけてテスターでON/OFF動作を確認した。

フタをしめて元通りに接続して試したら、押した時だけ鳴るようになった。(あくまで応急処置)

しかし、なぜか外との通話ができない。マイクは音を拾うけど、 スピーカーは完全に寿命のようだ(見るからに)。 なので、ただの「呼び鈴チャイム」に戻ってしまった・・・

仕方ないので
【故障中】呼び出しできますが通話ができません
って貼り紙した。


さて、どうするか?

FAX電話機とターミナルボックスとドアホンという関係にこだわって、また同じドアホンを買い替えて同じ状態に戻すのか?

それとも、もうこのタイプはやめて、ドアホン専門メーカーなどの最新テレビドアホンにでも 買い替えるか?

そもそもコレ手に入るのだろうか?SANYOの製品なのでもう買えない筈だが、 Panasonicが後継しており5千円くらいで売ってた。

おれはテレビドアホンでも買えばよいのではないかと思ったが、家の者は 現在と同じがイイという。ならば電気屋で探すかネットで取り寄せだな

大型量販店なから在庫あるかもしれないので行ってみたけど置いてなかった。 古い物なので店員にどういう製品か型番も見せて説明するも、何の事か意味も解らないようであった。 現行ではPanasonicのテレビドアホンで、FAX電話とターミナルを通して使えるというタイプの 商品があったがコレは全くの別物であった。


■ 結局 同じドアホンを取り寄せる事に

ドアホンは電気屋に置いてない、店員に型番で問い合わせてもらったら1か月くらいかかるそうだ。
このまま1か月ドアホンなしはキツいなぁ 来客と電話の子機で話するのに慣れてしまっているからな

ネット販売の画面の在庫のところををよく見ると入荷次第発送しますとある(見込みあるのか?)
電気屋で注文すると「部品注文」みたいな感じでほとんど定価だが、ネット通販は割引きがある。

ダメもとでネット注文してみるか!運が良ければ1か月待たなくても入荷するかもしれないし。 しかし見込みが立たずキャンセル喰らう可能性もあるので一応「代引き」にしておいた。

もう注文した後だったけど、一応販売元にメールしてみた。「ドアホンがないと困るので、できたら入荷の目安だけでも 教えてもらえませんか?」と。
そしたら当日に返信があり「本日注文分でしたらお客様の分は一両日中に発送できます」と 返ってきた


  え(-.-)?? 一両日中?それってスグって事だよね。 あ、あったの?在庫…


そして品物はすぐに届いた。なんと午後に注文した物が、翌日の昼過ぎに届いた。送料は払ったけど、 お急ぎ便とかの特別料金は払ってないのに。メール出したのが良かったのかな?関係ないか・・・これはラッキー




■ せっかくだからスグに取り付けよう

1か月もドアホンなしで待つか、別のドアホンに買い替えそうだったのに、なんと1日で ドアホンが届いてしまった。外はまだ明るい。さっきまで降っていた雨も止んだ事だし、もう 今から付けてしまおう。

今回は、前回のドアホン移設工事にに比べたらとても簡単だ。同型なので、壊れたドアホンの 中の機械部を取り外し、新しく取り替えるだけ。

土台(枠)部分はもうコンクリボンドで接着してシールしてあるのでそのまま使おう。 本当はここからやり直せば完璧なんだけど。

前回の記事を読んでみると、スイッチ用のボックス?を使わずに枠の固定をしたので、 けっこう苦労していたみたいなのでこの行程はやめた。 普通に配線して枠にとり付け、ネジで留める。



ただ、今回故障したのは枠よりも手前の本体とのスキマに水が浸入したのではないかと思われるので そこにもシール剤を注入することにする。ちょっと見た目は恰好悪くなるが、ココは完全に雨ざらし なので、やっぱり何かした方がいいだろう

つい先日、風呂場で使ったシール剤がある。色が白なのでちょっと目立つのだが、今日はとりあえずこれで 埋めよう。またこのあと雨も降りそうだし

あんまり不細工だったら、あとで剥がしてベージュ色のシール剤を見つけてきて、それでやり直そう。

この製品は「露出型」となってはいるが、「雨ざらし」が前提ではないような気が するんだが・・・ できればマンションのような、雨が直接か当らないようなところに取り付けるような形が理想的なのだろう。

たまに、一軒家で雨ざらしのドアホンに小さな屋根のような物をつけている家を見かける。 こんど自分で屋根作ってみようかな。とにかく直接雨粒が当らないようにすれば確実に寿命は延びると思う。

とはいえ、今回なんの疑いもなくドアホン部の故障と決めつけたけど、もしかしたらドアホンのショートによる 過電流で、ターミナルが故障した事だって考えられたし、FAX電話が単純に壊れてドアホンを認識しないという事だって 考えられなくはない。

ドアホンのみ交換だったのでそんなにお金がかからなかったけど、本当は検証してから 直すのが正しいのではないかと思った
ターミナルとのセット交換だったら1万5千円くらいかかってた

ウチの両親が、なんで新規テレビトアホン購入に反対しかたというと、客人の顔が見たくないんだそうだw 来客の顔、見たいじゃん!って思うオレはおかしいのだろうか?いわゆるインターホンっていう、 家の中の受話器が鳴って声で会話するだけっていうものなら5〜6千円であることはある。電池要るけど

左が出来上がりの写真だけど、やっぱりシール剤は白よりベージュの方が良かったな。 白だとトイレや風呂みたいだ。こんどホームセンターでシール剤の色をよく見て良さそうな色を買ってくるか。

ドアホン工事(その1)と比べて、今回は同じものを同じ場所に付け替えるだけ(しかも土台の枠は 再利用)なので、技術的にはとてもラクだった。ドライバー1本でできる。(シール剤の方が難しかった)
しかし「FAX電話」―「ターミナル」―「ドアホン」っていう使い方、どうなのかな? 確かに2階にいる時に玄関への来客と話ができたりして便利と言えば便利だけど、どれかが 故障した時が厄介だ。それにこれSANYOなので、もう次は手に入らないだろうな





数か月後




■ 後日ドアホン周りを改良する

上の写真のような目立ちまくりの白いシーリングをしたままでは いくらなんでもアレなので蚊も出なくなった冬にキレイにする事にした。(2013.12)

まず、シーリングを白からベージュにした。コレが運のイイ事にボディ色と 殆ど同じベージュ色だった。しかし、なんだか作業する足元も悪く、体調も良くないのであんまり丁寧な 仕事ができなかった。

だんだん「もういいや、水さえ入って来なければ」のような考えになってきてしまった。

あと、たまに見かけるドアホンの庇(ひさし)みたいなのを付ける。これは既製品を売ってるのを 見たことがないので(売ってるのかもしれないけど)自作する事にした。

何を使って作ろうかと思い、ステンレス板やアルミ板があったのだが、結局加工のやり易いプラ板で テキトーな寸法で作ってみた。まぁ台風が来たら無意味だけど、普通の雨くらいだったら、 役に立つだろう

接着はG17で仮留めして1日くらいセロテープで留めておいて、次の日に白のシーリングを施して 固定した。G17は黄色いので内側にも見えて不細工なのでそこも白のシーリングで隠す。同時に補強になる

2015/08/15更新