ミリタリーシャツのカスタム

自分の好みのタイプに作り変えてみよう

2018/05/26

■ まず新しいシャツを買いに行く

学生の頃から海外ドラマコンバット!に憧れて自分でよくジャンパーの肩に階級章を付けたり、本物の米軍のシャツ等をドブ板通りのミリタリーショップで買っていた。

でも一時あんまり着てなかった。精神的にもそんなの着る気にもなれなかった。 ところが気分も良くなって新しい米軍シャツが欲しくなった。

お馴染みの店だ。横須賀のドブ板通りにある店。最近は似たような店がもう1件あってそっちと見比べたりしてよく探した。

欲しいシャツはオリーブドラブ色で長袖、肩に飾りのバンドがあるタイプ。体格も変わってきたので少し大きめの物

ちょっと時期が悪かったか、5月なのでもう半袖ばかりだ。もう少し早く来ればよかった。でもよく探したら長袖のシャツあった。 日本でいうところのLサイズで全くの無地だ。ワッペンが最初から付いているタイプはすごく高いのだ。9千円くらいする。

ワッペンはもう既に今まで着てきたヤツから外して付け替えれば良い。




今ごろのは何だか種類も増えて、カーキ色だったり、白色だったり
AIR FORCEだったりNAVYだったりと色々だ。

買ったのはこれ。フツーの米軍シャツ。無地で\3,800

無地でも十分カッコイイのだがこれにU.S.ARMYと階級章のワッペンを縫い付けよう。

持ってるワッペンを調べたら以前買った時に剥がしたAIR FORCEの何かと、U.S.MARINESしかなかった。確かU.S.ARMYも持ってた筈なんだけどどこに行ったか解らなくなってしまった。

まぁU.S.MARINESでもイイか!と妥協した。


■ ワッペンはこういうのを縫い付けよう

持ってたワッペン。左胸のポケットの少し上に縫い付けるU.S.MARINESと両袖の肩近くに縫い付ける階級章だ。

階級はどうやら一等軍曹らしい。これは最初から当時買ったシャツに縫い付けられていたものなのでよく知らないのだ。

たまにテレビなんかで米軍シャツを着てる人が付けてるのは下の部分がない3本線の階級章だ。アレは3等軍曹らしい。自分で買った事もある。

1本線の1等兵も持ってた事があったな。色々思い出してきた。



縫い付けるからには糸がいるな。オリーブドラブなんてあるかな?洋裁では何ていう色なんだろう?オリーブかな?モスグリーンかな?アーミーグリーンかな?国防色かな?

100円ショップに行ったら簡単にあった。何色かセットになってた。そのうちの一色がオリーブドラブだったので買う。

まさかこんなに簡単に、しかも安く買えるとは思わなかった。でもあんまり丈夫そうな糸ではないな。

本当はナイロンの割合が高い強い糸が良かったんだけど100円なので文句言うのはよそう。すぐに剥がれてしまうようなら考えよう。


■ 肩バンド(飾り)も自分で付けられないか?

これは今回買ったシャツの肩部分だ。87年製とかで肩バンドは廃止されている。オレ的にはちょっと残念な感じだ。肩バンド欲しいな。 買う時に肩にバンドあるやつないか聞いたのだが、今はコレしかないらしい。たまにあるけどシャツの色が白だったり黒だったり、ちょっと違うシャツだった。

昔のシャツから移植なんていうのも考えたが無理だ。まず色合いが違う。古いシャツが味わいがある色になっているのに対し、新しいシャツはキレイ過ぎるのだ。

と考えた時に、そうだ!丈が少し長いので、切って余った布で肩バンドを作れないか?となった。

そんな面倒な事をするのは誰だ?

もちろんオレです。そういう苦労は何でもやる。幸い昔のタイプはワイシャツみたい裾が曲線だったのだがこのモデルは直線のデザインなのだ。

こういうのは楽しい。まず上の方にある画像をご覧いただきたい。コレちょいと長めのシャツなのだ。 シャツなのに「上着かな?」みたいな感じに見えなくもないくらい長い。そんな着こなしはオレ不得手だ。



なので丁度丈を短くしたいところだったのだ。以前のシャツと同じくらいになるように計ったら7〜8cmは切れる。切ったあとの始末は1pの2回折りでミシン掛けすれば大丈夫だ。(元の縫い方がそうだったので)

87年モデルだそうなので本当はこの形で正解なのだが(正解も何もホンモノだし)、自分で昔風にカスタムしてしまおう。

でも慎重にやらないと。ミシンに今回買ってきたオリーブドラブ色の糸を用意する。

ズボンにインしないで着る予定なので表に見えるところだ。ゆっくりやろう。ミシンなんだからゆっくりでも早いし。

ボビンにタップリ糸を巻き付ける。ミシンいじりも楽しい。老眼が入ってきてるのでちょいと見えにくいのだが老眼鏡もあるので頑張ろう。



切った布から肩バンド2つ分は余裕で取れた。なるべく同じ形にし、生地が重なるところは手縫いだ。

これ、本当に「飾り」なのでボタンホールになってなくてもいいや。なので肩バンドとボタン共にシャツに縫い付けて留めてしまった。

この肩パーツもミシン掛けで作ったのだが、さすがに上手くいかず何度も糸をほどいた。これは面倒かもしれないけど手縫いの方が結果的に早いな。

おかげで2つ取れました。一番手前はもう襟の部分がダメになって捨てるミリタリーシャツから切り離した物だ。これがあってやり易かった。見ての通り色がかなり違う。



この頑丈に縫い付けてあるところがカッコイイ。正方形とバッテンに縫ってある。

一番布が重なっている部分は5枚くらい重なっている。手縫いの針を通すのに苦労した。

縫い目が揃ってないのはご愛嬌って事でお許しいただきたい。肩飾りなんてそんなにマジマジと見る人もいないだろう。多分大丈夫だ

こういう作業の「あるある」だけど、最初に縫った時より2個目に縫った方が上手になっている。これは仕方ない。人間だんだん慣れていくものだ。しかし指が痛くなった。

よほどのミリタリーシャツマニアだったら「あれ?このモデルは肩飾りバンドは付いてない筈だが?」とマジマジ見るだろうけど。(例えばオレとかね)

そんな確率はとてつもなく低いので無視!


■ できあがり (と思いきや)

できた!

袖の肩口に階級章、胸にU.S.MARINESのワッペンも縫い付け、これで出来上がった。

われながら満足した

着てみたりなんかして。もう少しヨレた方が貫録が出るのだが。まぁGパンみたいな話ですが。

ワッペン縫い付ける前に突っ張らないようにシャツの方は1回洗濯した。それに色落ちして他の洗濯物に影響でたら困るので。

とりあえずあり合わせのワッペンで作ったオリジナルミリタリーシャツだが、なんだかしっくり来ないところがある。


気になるのでこの階級章と海兵隊(U.S.MARINES)についてネットで調べてみた。そしたらどうもこの組み合わせはオカシイようだ。

ま、肩バンド付きの時点でもうオカシイのだけど海兵隊の階級章は色が違うようなのだ。ネット情報だから本当か知らんけど。

この階級章はやっぱりU.S.ARMYの方がいいようなのだ。(それこそ誰も気にしないよ)

なんか自分が気になってしまうので結局U.S.ARMYのワッペンを買いに行った。

またドブ板だ。ワッペン屋のおやっさん、動きが異常に遅かったけど何処に何があるかは覚えているようだ。U.S.ARMY1枚500円。


さっそく100円ショップの糸で縫い付けた。今度こそできた!

「ヘリをかがらないと洗濯しているうちにめくれてくるよ」って言われたけど普通に縫い付けた。

一応4隅だけはかがった。めくれてきたらその時にまた考えよう。何日もかかったけどやっとオリジナルアーミーシャツができた。

あとココには書かなかったけど、一回試しにまだ着れるボロいU.S.ARMYのシャツから胸のワッペンだけ剥がして縫い付けてみたりもした。

しかし幅が短くて文字が黒バックの金色と、これまたヘンな組み合わせになってしまのでこれも剥がしたりしたのだ。

ミリタリーシャツはそんなにハデハデにしたくない。その加減を探るのが面白いのだ。 着心地はまだ新しいのでゴワゴワしてるがそのうちに馴染んでくるのが楽しみだ。

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ドブ板通りにあるこのミリタリーショップは米軍から仕入れているのでみんなホンモノだ。なのでマニアには人気が高い。オレも学生の頃から買ってたから。その当時もちょっと高いな!っていう印象だった。 そりゃそうだろう。ココでしか手に入らない訳だから。でも軍隊の服やバッグ、ブーツ、水筒、ヘルメットなど珍しい物を売っている。シャツのデザインはだいぶ様子が変わった感じだ。 ノーマルでいいのに最初からコテコテにワッペン縫い付けて売っている物が増えた。芸能人なんかが着てるからアレを見てマネして買う人なんかもいるのだろう。 自分で縫って色々カスタムしていくのが面白いと思うのだが。ちなみに向かいにあったスカジャンの店もよくテレビで取り上げられるけどスカジャンは一着も持ってないんだよな。 スカジャンもイイけどスタジャンもいいなと思う今日この頃である。

2020/01/05 更新