AVラックの修理



長年使ったAVラック、自分でキャスターを付けて使ってたら
いつの間にか重さで底板が反っている事に気づいた。どうしよう

2015/07/14

■ ラックを買い替えるか修理するか

このオーディオラックは管理人がまだ学生の時代に買ったTechnicsの古い製品だ。 縦にコンポを設置していくタイプで、ガラス扉がついてたように思う。(扉は今外して使ってない)

調子に乗っていろんな機械を設置していくうちに、裏の配線をいじる時に重くて動かず苦労するようになった

そこで何年も前にDIYで底板にキャスターを4個付けて、いつでも手前へ出せるようにして使ってきた。

ところが最近気になるのが”底板の反り”だ。写真でお分かりいただけるだろうか?

考えてみれば反るのも無理はない。AVラックというのは、ただでさえ重たい合板でできている。そこへAVアンプやLD・CDプレーヤーだけでなく、 MDデッキやVHSデッキ、BDレコーダー、アナログレコードプレーヤー、ゲーム機3台とか置いていたのだ。棚板の高さ調節のためにレンガなんか置いてる時もあった。

反ってしまった板は直せないだろう。もうラックの買い替えかな?と思ったのだが、 ネットで探しても今は縦長のラックって流行らないらしく、あまり売ってない。 少しあったけど種類が殆ど選べない状況だ。

昔は単品コンポのカタログの終りのページにはオーディオラックが何種類か載ってたものだ。 店員に訊いても「縦型はありませんね、今は横長ですね」という。 今のラックの主流はTV台なのだ。そこへ薄型の大きなTVを置いて、 下の段にAVアンプやセンタースピーカー等を入れるのが一般的なのだ。

確かにそれも考えた。「時代の流れに逆らわないのがスマートかな?」と。 でも部屋が狭く、アナログレコードを保管する場所がない。 本格的にやるなら部屋の壁面を覆う感じで大がかりな家具を置くような形になる。 窓も塞ぐかもしれないし、狭い部屋では難しい。それに先日PCデスクを自分で作ったばかりだ。 やっぱり今の縦長タイプがいい。できればまだコレを使いたい。

という訳で、底板だけを自分で交換してまだまだ使うことにした。



■ そもそも寸法は

このラック、サイズはこんな感じだ。今頃ネットで売ってる縦長サイズでも高さ980mmのは見かけない。

このラックにキャスターを自分で買ってきて付けたのだ。 そうしたら長年経つ間にキャスターの横の部分が重さで曲がってしまったのだ。

今回は一番下の板だけ取り替える事になったので、丁寧に寸法を測る。 カットも面倒なのでお店でやってもらおう

強そうなパイン材を売っていたのでコレにした。サイズは一番無駄が少ない400x700というのにした。

400の方は奥行と同じなのでそのままでOK、切ってもらうのは横幅だ。447なんて半端だけど、ちゃんと切ってくれた。

 パイン材 400x700 ¥1800
 (カット代   ¥50)




色は木目丸出しだけど、その方がカッコイイかな?なんて思ってそのままで作る事にした。 単品コンポって横幅が43cmくらいだ。 なので今までこのラックの中ををいろんな機械が通り過ぎて行った。 アンプなんてもう4台目くらいか(AVアンプになる前からだからね) 下の板を替えてしまうため、もうガラス戸は付けられなくなるな。ガラスの処分も考えないと


■ 機械を全部取り出し底板に細工を

今回のDIYはラック改造の作業も大変だけど、更に大変なのが機械を外して元通りに配線するのが大仕事だ。

でも機械そのままで底板だけ交換するなんて芸当はオレにはできない。 なので素直に1台づつコードを抜いて機を外していった。配線を忘れるのでメモった

今回の良い点は、滅多に掃除できないステレオの裏を掃除できるという所だ。 たまには掃除してたけど、コード抜いてまでやった事はない。 で、コレが外した底板だ→

キャスター2つは舵が効かないタイプで、もう2つは360度回転するキャスターだ。奥側に舵が効かないヤツを付けてた。

板の形状の都合で360度のキャスターが少し内側に付けてある。これで端の方が反ったんだな

今回のパイン材は1枚板で「どーん」と付けるのでキャスターも端の方に寄せて付けられるだろう。 ただ注意したいのは、やっぱり木なので端の方は裂けるのが怖い。

なので細いドリルで穴の径を段階的に大きくして、 最終的に、元から使ってた木ネジでしっかり留めた。

あと側板との取付けも時間をかけて位置を出し、キリで開けて同じように段階的に下穴を大きくしていった

なかなか手間のかかる作業だった。

ドリルとドライバーを使うので本当は電ドラが2台欲しいところだが、プロじゃないんだから。

一応思ってたように底板が交換できた。最初の製品にはついてたメッキの飾りみたいなラインはなくなってしまったが、 これはこれでいいじゃないか。

できた!

裏の配線が非常にタイヘンだった。

もう自分でもよく解らないのだからどうしょうもないな。 メモを見ながら「こうだったっけ?」とか言いながら直す。

本当に解らなくなった時のために裏の写真も撮っておいた。たまにそれ見て配線した。

要はAVアンプを中心として音はみんなアンプに集めてセレクトする。 と、やりたいところだが、HDMIという規格ができてからややこしくなったのだ。

このAVアンプは比較的安い製品で、HDMI非対応だ。当時HDMI規格はまだ出たばかりだったので高かった。

なのでBDレコーダーから音声は光OUTしてAVアンプで5.1サラウンドにしてる。 あと、レーザーディスク機とMD機も光OUTから繋いだ。

しかし要らないコードも沢山ある事が判明した。もうレーザーディスクのソフトは観ないので映像は繋がなかった。 一応CDプレーヤーとして使ってる。CDもBDレコーダでも再生できるけど、さすがにその使い方は不便だ。

一番下のゲーム置き場のレンガは重いのでやめて角材で棚を2段にしてプレステを2種類とWiiを設置した。

プレステ2はS端子と音声ピンコードでTVに直接。プレステ3とWiiUはHDMIなのでセレクタに入り、そこからTVだ。 (AVアンプは通さない) 一番上のアナログレコードプレーヤーはUSB対応だ。もちろん普通に音声ケーブルでもAVアンプに繋いである。 いつかPCでアナログレコード音源もみんなデジタル化して整理しようと思っているが、なかなか作業が進まない。

HDMI対応のAVアンプなら理想的なのだろうけど、そんな風にする気力もない。ちょっと前までこれにVTRも繋いでたのだ。 アレがなくなってだいぶ簡素になった。


今回は非常に疲れた。大きく分けて「機械外し」「底板の改造(キャスター移植)」「機械の再セッティング」 と3段階あった。組み上がってテストで順番に音を出していく。アンプに内蔵してるチューナでラジオを聴く、MDをかける、CDをかける、 BDレコーダーからの5.1chサラウンドも出るかチェック。あとレコードかけた。みんなちゃんと繋がってた。 ゲームはTVとの接続だからこれは問題なく出た。今回使用したパイン材、どのくらいもつかな?見た感じではとてもしっかりしてるので大丈夫だと思うけど。

2020/03/06更新